温暖化で、サケが日本に帰れなくなった話

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

9月5日(日)より、日経新聞 日曜日シリーズ「温暖化と生物」が始まり、昨日の日曜日は、NO.9「サケ、日本に帰れぬ不安」で、

非常にショッキングな報告でした。

 

サケは、川で生まれ北の海で育ち、生まれた川に戻って卵を産む!と子供の頃から聞いていましたが、自然はすごいな、自然の不思議さをづっと感じてきました。

 

稚魚は川で冬に生まれ沿岸の海に移動、エサの豊富な沿岸の海で育ち、そこから沖合に出て行って、生まれた川に帰って来るわけだが、温暖化で沿岸の海水温が上がり十分に育ちきれないまま沖合に出て行き、生き残って帰って来るサケが少なくなっているという。

 

温暖化は、神秘で不思議な自然を壊しています。

 

 

日経新聞 朝刊 日曜日シリーズ 「温暖化と生物」の過去の記事紹介>

 

◆ NO.1 9月5日(日) 「病原体、気温上昇で耐熱性」

  地球温暖化が生物の存在を揺るがそうとしている。気温が限界を超えるだけで生物のあるべき姿すら一変してしまう。

 

◆ NO.2 9月12日(日) 「日本のコメ 高温に悲鳴」

  夜間も熱い日が続くとでんぷんをうまく蓄積できない。

 

◆ NO.3 9月19日(日) 「海水温上昇でオスだけに」

  海水温の上昇で魚がオスだけになり、これでは子孫が残せない。魚たちは嘆くかもしれない。

 

◆ NO.4 9月26日(日)「海の森 消失の危機」

  海洋面積で1%くらいのサンゴ礁に危機が迫っている。

 

◆ NO.5 10月3日(日)「牛のトイレの訓練」

  牛のゲップがメタンガスを出すことは良く知られていますが、牛の尿を地面に垂れ流すと発酵し「亜酸化窒素」を排出し、地球を暖める作用がCO₂の300倍もある。

 

◆ NO.6 10月10日(日)「昆布だしがなくなる」

  温暖化で日本人が親しむコンブが手に入らなくなるという話、冷たく栄養豊富な海を好むコンブの生息域が北上し取れなくなる。

 

     ※ ここまでは過日、紹介しました。ここからが今回です。

 

◆ NO.7 10月17日(日)「暖地のスダチ、山形で収穫」

  温暖な徳島県が一大産地のスダチが、山形県で確実に収穫できるようになった。

 

◆ NO.8 10月24日(日) 「山火事、光合成が解決」

  オーストラリアで山火事が頻発、温暖化で山火事は深刻になるが、煙や風が東方向に栄養分を運び、植物プランクトンが海で異常発生し、光合成によってCO₂の約95%を吸収した(排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル)という。

 

◆ NO.9 10月31日(日)「サケ、日本に帰れぬ不安」

 

当シリーズは、いつまで続くのだろうか。 初めて知ることも多く、生態系に種々な変化が起こっていることを思い知らされます。

 

地球温暖化はもう一刻の猶予もできない。

 

31日から英国のグラスゴーに世界の国・地域の代表が集まり、温暖化防止対策について話合っています。

 

国の話合いも大事ですが、私たち国民・市民が率先して、毎日の暮らしの中でできる、温暖化防止の小さな行動(もったいないこと・無駄なこと・ちょっと我慢すればできること・省エネ・省資源などなど)から始めるべきです。

 

どんなに良いことを決めても、国民・市民がその気にならなければ温暖化防止は進みません。

 

一人ひとりの行動の積み重ねは大きい!