今年の「年賀状」の発信時期に寄せて

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今年も既に「年賀はがき」が売り出されましたが、発信を躊躇している人も多い。

 

今から72年前の1949年に発売が開始されてから、2003年には44億枚とピークを迎え、2008年から減り続けて、今年2021年は19億枚まで減るようだ。

 

減少の要因は、PCメールやSNSの影響が大で、若者たちはづっと前からだが、中高年から上へ、最近は高齢者にもその影響が出始めています。

 

年賀状は儀礼の象徴なようなものですが、昔お世話になった恩師や友人・知人や、旧年度にご苦労を掛けた人に、御礼と日頃のご無沙汰を詫び、新年をお互いに幸せに迎えましょうと、思いを込めて贈るものです。

 

年賀状は、形式的な事とは言え一年に一度、いろいろな思いを込めて発信し儀礼を果たしてくれるもので、非常に便利なものでした。

 

それが今日、衰退してゆく状況を見て、現代の通信手段のPCメールやSNSに本当に置き換わって行くものだろうか。

 

まだその疑念が払拭されず、高齢者は躊躇していると思われます。

 

しかし、PCメールでも、SNSでも、素晴らしい内容の年賀メールを自作する人も増え、遅かれ早かれ新しい通信手段に変わって行くのは時間の問題でしょう。

 

要は、思いが伝わることが必要で、年賀状に思いを託す人は残り、新しい通信手段でも十分伝えられると思う人はPCメールやSNSに切り替えて行くものと思います。

 

人に決めてもらうものではありません。

 

しばらくは混在した世の中が続いて行くものと思われます。

 

儀礼には、年賀状の他にも、「お歳暮」「年末年始のご挨拶訪問」「忘年会・新年会」などなどいろいろありますが、コロナ禍ですっかり自粛ムードであり、これからどうなって行くのでしょうか。

 

コロナが癒えたら元に戻るのでしょうか。

 

年賀状は新しい通信手段、PCメールやSNSなど代替手段に切り替わって行くものですが、人間生活の営みに寄り添って英々と続いて来たこれら儀礼は、簡単には崩れないと考えますが、皆様は如何お考えですか。

 

現代社会は、少子高齢化核家族化・一人暮らし・引き籠りなどなど、暖かみが少しづつ薄れて行っていますが、儀礼が減って行くのは淋しいものです。

 

日頃から好奇心を持って行事やイベントには参加し、努めて人に会って、元気を保ちたいものです。

 

筆者の友人には、そういう人が多くいますが非常に元気です。

 

今年も年賀状の時期になりましたので、儀礼について考えてみました。