アラスカの気候・生態系の変化と地球温暖化

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今朝(1月5日 水)のNHKテレビ1チャンネルで、アラスカでひとりでキャンプをして写真を撮り続けている、愛媛県松山市の出身の松本紀生さんのフォトライブの様子が報じられていました。

 

自分は、パソコンを使い、車にも乗っている。これらは全てCO₂(二酸化炭素)を排出している。

 

そんな自分が地球温暖化防止を語る資格はないが、アラスカの凍土が溶けてそこに暮らす住民の住宅が倒壊したり、たくさんの鯨が海水温度の変化で全く姿を消したりしている姿を見ると、黙ってはいられなくなったという。

 

松本さんは、アラスカの写真を撮り続けているが、時々日本に帰ってきて、「アラスカ フォトライブ」で全国の小学校や中学校を回っているという。

 

写真は「小学校バージョン」や「中学校バージョン」などに分けて、年代ごと分かり易く編集をし、アラスカの気候変動や生態系の変化トークを交えて伝えている。

 

何を話すよりも、迫力のある動画や写真を見せるのが一番だ。

 

児童たちは一様に、アラスカの現実やその変化・迫力を感じ、地球温暖化の実態を目の当たりにし、温暖化防止の大切さを知るという。

 

そうして、終了後何日かすると松本さんの自宅に、児童たちの思いを綴った感想文が届く。

 

そこには、地球温暖化をすぐ止めることはできないが、私たちでできることをしなけらばならない」と綴ってあり、松本さんはフォトライブの意義と、これからも続けていく決意を固めているという。

 

児童たちが感じたように、地球温暖化防止は並大抵の努力では実現できない。

 

何しろ、私たちは暮らしの便利さや楽しさを得るために、地球が持っている資源やエネルギーを食いつぶし、毎年510億トンという温暖化ガスを大気中に放出し、地球を痛めつけています。

 

暮らしの便利さや楽しさを簡単には手放せませんが、何とかこれを実質ゼロにしようと世界の殆どの国や地域が集まった「COP26(第26回 国連気候変動枠組条約締約国会議)」で約束ができました。

 

これから世界で、人類の英知を結集した、「温暖化ガスの実質排出ゼロ大作戦」が始まります。

 

具体的には、車の電気自動車化(EV)や、石炭火力の段階的廃止や、再生可能エネルギーの創出拡大などなど、考えられるあらゆる対策が各国・自治体・団体・産業界から実行されて行きます。

 

それでは私たち国民、市民は何をやるか。

 

児童たちがアラスカの写真を見て感じたように、今できることを直ぐ始めることです。

 

暮らしの全ての行動は、直接的・間接的に温暖化ガスを排出しています。

 

従って暮らしの中には、温暖化ガス排出削減策はいっぱいあります。

 

筆者は、

 

 ■ 生ごみ・枯れ葉は自家堆肥化しています。

 ■ 紙類は、ごみ箱へのポイ捨ては一切やめて、平たく伸ばして専用箱に保管し、市の分別集積場所に排出しています。

 ■ 布は市の分別回収ボックスに排出しています。

 

できるところから直ぐ始めよう。