「第2回農村再生デザインセミナー」を視聴

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(2月24日 木 pm)は、静岡県経済産業部農地保全課からの案内で「企業連携で農村を活性化!第2回農村再生デザインセミナー」をオンラインで視聴しました。

 

同農地保全課は、「静岡県農業水利施設を活用した小水力等利用推進協議会」の事務局を担当し、しまだ環境ひろばは同協議会の会員です。

 

今日のセミナーの予定は次の通りで、コーデネーターはNPO法人 NPOサプライズ 代表 飯倉清太 氏」でした。

 

 ■ 第一部 事例紹介「農村地域の活性化~期待される企業の動き、農村地域と企業が連携したモデル事例成果発表」

 ■ 第二部 パネルディスカッション「農村地域と企業の連携により今後期待される農村と企業双方の効果やネットワーク展開方向について」

 

午後1:35に始まった、「第一部事例紹介」を視聴しましたので概要を紹介します。

 

 ■「富士山麓の農村に於ける企業の受入れ事例」 NPO法人 ホールアース 山崎氏

 

多様化する企業の社員教育(新人研修・社員育成など)と農村が持つ特性(自然・農業技術など)を融合して、双方がニーズを認め合い、成果の共有を目指した成功事例

 

筆者(しまだ環境ひろば)は、現在「相賀の里の会」にも所属して同地域の活性化に携わっていますが、廃校が決まった相賀小学校の跡地利用を含めて、当事例は非常に参考になりました。

 

但し、今日の発表者の、「NPO法人 ホールアース」さんは、過去20年の受入れノウハウ(子供たちや企業研修)があり、単なる地域の有志の会では無理であることも分かりました。

 

相賀の里の会では、某IT会社の新人研修のための会場提供や、支店開設誘致の計画が進みましたが現在中断、双方がウィンウィンの関係にならないと成功もしないし長続きしないことも勉強になりました。

 

「農村地域の活性化に向けた社会課題解決型の研修」 静岡鉄道人事部 清水 氏

 

静岡鉄道では、社員の視野を広げ、感度を高めることを目指しているという。

 

社員にはゼネラリストとスペシャリストがいるが、単なるゼネラリストではなく自分の特長や武器を持った社員の育成のため、静鉄グループの企業に「一社一村」を示し、地域・行政の関わり、子育て世代の移住促進などを深める活動を行っているという。

 

天浜線・人と時代をつなぐ花のリレープロジェクト」浜松磐田信用金庫 米沢 氏

 

掛川駅新所原駅をつなぐ天竜浜名湖線の沿線駅やその周辺の土手に、学校や企業が協賛し、各種の花を植えリレーのように繋ごうという地域一大運動です。

 

花の専門家を交え、地域の学校・企業・市民の参加で、地域を楽しく繋いで行き、ひいては鉄道利用の観光客を増やす素晴らしい運動である。

 

今日は農村と企業を繋いだ活性化策を3件、オンラインで視聴しましたが、農村と企業が双方で評価し成果を共有化し、それを長続きするのは本当に難しい。

 

過疎化する農村を活性化するのは永遠の課題であるが、地元に、企業に、行政に、本当に情熱と執念を持った人がいないと成功しない。

 

地域を動かすことができるのは、そうした人材である。