軍事侵攻、「COP26」の合意に黄色信号!
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨日は、静岡県地球温暖化防止活動推進センター発信の、「ScccA Weekly467号」、ロシアによるウクライナ軍事侵攻により、世界の温暖化ガス排出量削減対策に大きな狂いが出てきそうだ、との記事を紹介しました。
同じく昨日(3月21日 月)の日経新聞朝刊3頁に、「排出削減 軍事が抜け穴」という記事が報じられました。
記事は、世界の軍事部門の温暖化ガスの排出量は全体の最大6%を占め、世界の温暖化対策の重荷になると警告しています。
戦車や装甲車両、戦闘機・軍艦は大量の化石燃料を消費し、装甲トラックの燃費は一般的なディーゼル車の10分の1程度で、温暖化ガスの排出量も当然多い。
軍事分野の排出規模は、気候変動対策の観点から無視できないという。
記事は更に、今回の軍事進攻は気候変動対策で各国が協議する機運に水を差すと警告しています。
昨日「ScccA Weekly 467号」を紹介しましたように、世界第4位の排出国ロシアの排出削減対策が進まなくなり、経済的に困難な状況に陥れば気候変動対策どころではなくなってしまい、2060年までに実質ゼロ(ロシアの目標)、という目標も消えてしまうかもしれない。
ロシアの天然ガスに頼りたくない欧米が、再生可能エネルギー導入へ向かう可能性があるとはいえ、短期的には天然ガスがダメならとりあえず石炭をとなってしまう可能性もある。
今回の軍事進攻は人道上の問題があることは勿論のことであるが、昨年12月、英国のグラスゴーで開催した「第26回 国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)」での合意に黄色信号が灯り無に帰す危険もある。
とにかくこの戦争は終わらせなくてはならない。
幸い当事国のロシア国民の一部が声を上げ始めました。
この戦争をやめることができるのは、ロシア国民にしかできない!