「COP27」閉幕、温暖化防止は小さな行動から

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、島田市「第一次環境基本計画(10年計画)」策定のため集められた「市民環境百人会議」を母体として結成された市民環境活動団体です。

 

「第二次環境基本計画(続・10年計画)」の策定にも絡み、計画に書いた市民の取組みを市民の先頭に立って活動してきました。

 

環境基本計画には、①自然環境の保全、②ごみの減量、③地球温暖化防止、④安心・安全な食生活、⑤市民環境意識の向上の5つの取組みが、各主体別(市・市民・市民グループ・事業者)に目標やその施策が書かれています。

 

しまだ環境ひろばは、設立当時(平成15年)は数十人の会員を前記の5つの活動に割り振り、活発な活動を展開してきました。

 

高齢化と会員減少により現在は一部の活動に絞られていますが、地元島田市で活動しながら、日本、世界の環境問題にも最大の関心を持って注目しています。

 

特に、COP(国連気候変動枠組み条約締約国会議)には注目していますが、去る11月8日~18日までエジプトのシャルムエルシェイクで行われていた「COP27」が、2日間延長して昨日(11月20日)、何とか合意文書をまとめ上げて閉幕しました。

 

現在の世界の温暖化ガス排出量の順位は、1位は中国、2位はアメリカ、3位はインド、4位はロシア、5位が日本だ。

 

COP27は、先進国(欧米やロシア・日本)と、発展途上国(中国・インド・他アフリカ諸国など)の攻めぎ合いになっています。。

 

発展途上国は、地球温暖化は先進国の責任だから、対策費は先進国が負担すべきだと主張しています。

 

先進国は、応分の負担はするが、現在は発展途上国の排出量も多くなっており、みんなで努力すべきだとし、途上国にも応分の負担を求めています。

 

ややっこしいのは、現在排出量のNO.1とNO.3の中国とインドが、途上国側に入って主張をしていることだ。

 

特に中国は、都合の良い時はGDP世界第二位を誇り、都合の悪いCOPでは発展途上国を主張し混乱させています。

 

今回のCOP27では、気候変動によって「損失と被害」を被った発展途上国を支援する基金の創設が決まり閉幕しましたが、一番肝心な温暖化ガス排出量の更なる削減では、前回COP26からのめぼしい進展はありませんでした。

 

 ※「損失と被害」とは、地球温暖化により海面が上昇し土地の消失や、気候変動による災害被害を指し、必要な支援額は年間数十兆円に上るとの見方もある。

 

しまだ環境ひろばの地球温暖化防止活動は、耕作放棄地の再生による市民農園化や、手づくり味噌の友の会づくりによる地産地消生ごみの堆肥化によるCO₂削減など地域の小さな活動を通して、地球温暖化防止に努めています。

 

去る11月12日には、島田市くらし・消費・環境展2022」にて、活動を紹介しながら、地球温暖化防止活動への参加を、700名の市民に訴えました。

 

地球温暖化待ったなしだ。

 

地球温暖化防止は、地域の小さな行動の積み重ねだ。

 

これからも地道な行動を通して、温暖化防止に貢献して行きたい。