温暖化現象、2つの衝撃的な記事を見て!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

地球温暖化に関し、日経新聞朝刊に2日間続けて非常に興味深く衝撃的な記事が掲載されました。

 

11月20日(日)26頁に、「冬の嵐」温暖化で増加中という記事と、11月21日(月)8頁に、「地球無風化」電力確保に難題の2つの記事です。

 

■ 「冬の嵐」温暖化で増加中

 

記事は、「温暖化なんてウソなんじゃないかー」、「地球全体の気温が高まっているのなら、冬も温暖になっていなければおかしいでしょう」、冬に大雪が積もる荒天が続くと決まってこんな投稿を見る。という文章から始まっています。

 

専門家は、「大雪を伴う冬の嵐は温暖化で増えていく」、その犯人の一人は、爆弾低気圧だという。

 

爆弾低気圧は、北日本に大雪や暴風をもたらし、日本列島の南を通れば東京や名古屋など雪になれていない地域を襲う。

 

温暖化で暖かくなれば大雪と暴風を伴う冬の嵐は減る筈ではなかったか。

 

原因は、「南の海上の高温多湿化」発達する低気圧にとって、暖かい海面はエネルギーの源で、もくもくと積乱雲が育つという。

 

地球は暖まり続けているが、同時に列島を襲う冬の嵐も増えているのが現実だ。

 

地球温暖化=常夏という単純な方程式では理解できない現象が、今冬も日本列島を襲うだろう、と記事は伝えています。

 

■ 「地球無風化」、電力確保に難題

 

異常気象と言えば「洪水」や「熱波」を思い浮かべがちだが、欧州では夏に風が殆ど吹かず、平均風速がこの数十年で最低になった国もあるという。

 

これは、気候変動によって長期的に風速が落ちるという「地球無風化」の予測とも一致する現象だという。

 

欧州大陸の温暖化は地球全体の2倍の速度で進んでいるという。

 

地球の風は、北極・南極と熱帯地域の気温差によって引き起こされ、気温差が大きいほど風力は高まる。

 

欧州では再生可能エネルギー風力発電への依存度が高まっており、風速のダウンは非常に悩ましい。

 

記事は、これまでの洪水や熱波に加えて、風がなければ熱波も一層耐えがたくなり、風力発電のタービンの静止」という現象が加わると警告しています。

 

一昨日の20日、地球温暖化防止を目指している「COP27」が閉幕しましたが、世界はまだまだ、「温暖化は待ったなし」の切実感が足りない。未だに足の引っ張り合いで、遅々として話合いは進まない。

 

人間は、生死が迫るような外圧がないと動かない動物なのかも知れない。