環境省、「ごみの排出ランキング」を発表!
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
去る3月29日、環境省は2021年度の「一般廃棄物の排出及び処理状況等について」を発表しました。
平たく言えば、各自治体(市町村)で回収廃棄しているごみの実態報告です。
2021年度のごみの排出量は次の通りです。
■ 全体:4,167万トン(前年度4,274万トン)2.5%減
■ 一人一日当たり排出量:901g(前年度918g)1.9%減
■ リサイクル率:20.0%(前年度19.6%)
■ ごみ処理事業経費:2兆1290億円(前年度2兆885億円)1.9%減
これ、全て税金で処理している経費で、灰に消えています。
人口50万人以上の自治体一日一人当たりごみ排出量(少ない順)ランキング
■ 全国第一位:京都市 758.9g (前年度第五位))
■ 第二位:松山市 763.2g(前年度第二位)
■ 第三位:八王子市 768.1g(前年度第一位)
人口10万人~50万人未満自治体 ランキング(少ない順)
■ 第一位:掛川市 616.1g(前年度第二位)
■ 第二位:日野市 648.1g(前年度第三位)
■ 第三位:小金井市 655.2g(前年度第一位)
人口10万人未満自治体は、市町村自治体が主ですが、一人一日当たりのごみの排出量は桁違いに少ない。長野県の川上村などは生ごみの回収すらやらず自家処理だそうです。
■ 第一位:長野県川上村 332.2g(全国平均の1/3)
■ 第二位:長野県南牧村
■ 第三位:徳島県神山村
住民の環境意識の高さが違いますね。
大都市圏(人口50万円以上)では見事、「京都市」が第一位に輝きました。
観光都市は「どうしてもごみが多い」と言うのは言い訳ですね。
中都市圏では、「掛川市」が悲願の第一位を獲得しました。
市を挙げての「ごみ処理大作戦」が功を奏しています。
民でやれることは民でやる! 自治会の衛生委員の熱心な指導は近隣の模範です。
目を地元島田市に転じて見ると、今回発表の10位以内はおろか100位にも入っていません?(今回の発表に無い)
「広報しまだ」で、島田市の一人一日当たりのごみ排出量(900g弱)は、掛川市・藤枝市・焼津市など近隣の自治体と比べて1.3倍だと言い、市民にごみの減量を訴えていますが、長年に渡りごみは減らず高止まりしています。
市民が選んだ溶融炉の採用で規制が緩み、市民がすっかり楽チンになってしまったことが原因ですが、溶融炉とごみの減量は両立すると思う。
要は市民の環境意識の問題、住民の甘えです。
ごみの先進都市のチエをもう一度学び直して、市民・市民団体・事業者・行政が連携・協働して何とかしなければならない。
今、「第三次環境基本計画」を立案中で、令和5年3月に発令されますが、計画にごみの減量問題は反映しなければならない。