「知って見て静岡市のごみについて」Part9

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

出前講座「知って見て静岡市のごみについて」を聴いて、家庭ごみの減量策について考察しています。

 

昨日までに、生ごみ・雑紙・おむつ・プラスチックの減量について論じてきました。

 

静岡市島田市も、一日一人当たりごみの排出量を「掛川市」・「藤枝市」・「京都市」など、ごみの先端都市と比べると一桁違います。

 

静岡市島田市も、これまでも考えられる一通りの減量策は打って来て、ごみは少し減っていますが、ただ市民の環境意識の向上に訴えるだけでは、今以上の減量は期待できません。

 

そこで、環境省が強く推奨している「ごみの有料化」をやろうと、両市共に検討を進めています。

 

静岡市島田市も、現在は基本的にごみ処理は無料で、市民は「市の指定袋」を販売店で購入していますが、袋の価格は製造費と販売コストのみで、市には一円の還元も無く、市の歳入はゼロです。

 

有料化は、現在の「燃えるごみ袋」の価格に、市のごみ処理コストを乗せて、現在1枚10円程度(45ℓ袋)を一気に50~80円にして、市民にごみの減量(袋の節約)を迫るものです。

 

環境省の奨励もあって、既に全国では60%位自治体が「有料化」を実施中で、多くの自治体がごみの減量に成果を上げています。

 

有料化を契機に、市民の環境意識が向上し、ごみの分別(リサイクル・資源化)が進めば、市の財政も助かり一石二鳥です。

 

しかしなさけない話ですが、ごみ袋の価格が上がり、袋に詰めるだけ詰めたり、山の中に不法投棄する等の不心得者も出ており自治体を悩ませています。

 

従って両市共に慎重に検討しているようですが、島田市では「やることをやってからだ」と説明しています。

 

「やることをやってからだ」とはどういうことなのか、市民にごみの減量を求める(例えば、生ごみの水切り励行・雑紙の完全分別等々)PR活動のようだが、啓蒙や啓発で今以上のごみが減量されるとは思えません。

 

筆者は、市民が本気になる、させる「ごみの減量、市民運動化」しかないと思っています。

 

ごみの先端都市は、行政と市民と事業者が「心を一つ」にして、「真の連携・協働」をしています。

 

ごみの減量という課題は、くらしの中の最も身近な課題であり、市民・事業者・行政が協力できる(真の連携・協働)うってつけの素材だと思います。

 

筆者は、ごみの有料化は「市民運動」をやって、それでもごみは減らなかったら大賛成派に廻るでしょう。

 

しまだ環境ひろばは当事者として「市民運動」の先頭で頑張りたい。