ごみの有料化の「諮問と答申」に思うこと。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨年、島田市はごみの減量を目的に「ごみの有料化」を環境審議会に諮問しました。

 

ごみの削減のために「ごみの有料化」をやるということは邪道ですが、既に実施している自治体の成功例を見ると有効手段であることは認めざるを得ません。

 

環境省はごみの減量の有効手段として、「ごみの有料化マニュアル」まで製作して自治体のごみの有料化を推奨しています。

 

これまでごみの減量に真面目に取り組んで来た市民環境活動団体からは、本当に「なさけない」と言わざるを得ません。

 

ごみを有料化しなければごみは減らない!、ごみを有料化にしたらごみは減った!、どちらにしてもお金を絡めなければごみは減らないとは、なさけない話だ。

 

島田市の環境審議会は、諮問に対して次のように市長宛てに答申しました。

 

             <答申の内容 (中略)>

 

 島 田市の こみ の減 量化 ・資源化における市民への普 及啓 発は充 分 とは 言えず 、 ごみ減 量 に対す る意識 が 市全体 に浸透 してい ないのが現状 です。
また 、 ごみ処理 の有料 化にお いては、国が、「一般廃 棄物 の排出抑 制や 再利 用 の推進 、排 出量 に応 じた負担 の公平性 及 び住 民 の意識 改革 を進 め るた め、 有料 化 を 推進すべきである」と市町村の役割を定めています。実施 す る 自治 体が増 え  ごみ処理 の課題 解 決 に向 けた効果 的な施 策 の 一つで あ る と考 え られ ます。
当審議 会 で は、 これ らを総括し、まず は 市民 の ごみ減 量に対す る意識 の 向上と 行 動変容 を促す 具体 的 な取組 を図 った上 で、ごみ処理 の有料 化 につ いては検 討すべ き と考 え ます。
これ らを実 施 にあたっ ては、今後 の社 会及 び経済 情勢とあ わせ 、下記 事項 に配慮 して くだ さい。

1.ごみ の減 量 目標と具体的 な取組 につ いて は、 市民 と十分な議 論 をすること。
2.ごみ処理 の有 料化 について は、 ごみ の減 量 目標を達成 で きな い場合 に限 り検討 を行 うこ と。

 

答申書は的確であり評価します。

 

島田市では現在、職員のごみの勉強会を先行させて、それから「市民ワーキング」をスタートさせ、3年程を掛けて検討していくようだ。

 

ごみの有料化は、失敗事例(不法投棄・可燃ごみが前より増えた)も多い。

 

ごみ処理の実態は、市民自らが一番知っていることだ。ただ悪いクセがついている。

 

先ずは現状が異常だということを市民が知ることから始まる。

 

しまだ環境ひろばは、そこで役に立ちたい。所轄課と一緒に汗をかきたい。