地球温暖化、農業・漁業・食文化の対応

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

短い梅雨が明けたと思ったら、梅雨のおつりが来たように今度は長~い雨、その上に線状降水帯による豪雨が来ました。

 

梅雨がないはずの北海道も一時大雨となりました。

 

最近、東北から北海道が台風の影響を良く受けるようになっています。

 

日本列島が数百km南下し、全体が亜熱帯化したようになっています。

 

今日(7月24日 日)の日経新聞朝刊12頁文化時評に「昆布不作が映す食文化の危機」が報じられました。

 

北海道の昆布の生産量はこの30年で半減し1万3千トンを割ったという。

 

昨年(2021年)10月10日付け日経新聞朝刊「温暖化と生物」シリーズの記事で、「昆布だしがなくなる」という衝撃的ニュースを伝えていたのを思い出します。

 

記事は同時に、北海道函館市の名物のイカの不漁も伝えています。

 

数十年単位で海水温や海流などが変化し、とれる魚の種類が変わる「魚種交代」と呼ばれる現象があるが、最近起きている不漁は周期的な変化の一局面ではない。

 

温暖化による海水温の上昇が影響した、従来と質の違う変化ではないかと危惧する声が強いと伝えています。

 

記事は、こうした変化を受け止め、技術と工夫で改良するのは日本の得意技だとして、変化に対応して新たな食文化を作り出すくらいの気概を持ちたいと結んでいます。

 

これは農業も同じで、漁業よりも早く亜熱帯性植物がドンドン北上しており、東北・北海道の生産は様変わりしています。

 

温暖化の影響は、様々なところに否応なしに出ています。

 

温暖化防止そのものの諸活動は極めて重要ですが、温暖化を受け止めた農業・漁業を始め食文化の対応も重要であることを、改めて今日の新聞記事から勉強をしました。