「相賀の里の会 9月例会」に参加

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(9月4日 日 am)は、「相賀の里の会 9月例会」参加しました。

 

会の発足から今年度は7年目です。

 

発足から5年間は、公会堂や古民家で定例会を開いて、活動実績報告と当月・次月の活動計画を話し合って来ましたが、現在の例会は「杏子畑の草刈り」が主で話合いは殆どありません。

 

相賀の里の会は、島田市相賀地区にヒタヒタと迫る過疎化を阻止しようと、地元有志に周辺の賛同者を加えて平成27年10月に立ち上がった地域市民団体です。

 

活動の中核に「杏子の郷づくり」を据えて、地域にある耕作放棄地や古民家などの遺産をうまく活用して、企業誘致や都市との交流、地域交流センターの設置など賑わいのまちづくりを目指しました。

 

しかし設立6年目、多くの市民団体が遭遇する会の路線問題、すなわち事業化や法人化を目指すか、遊びや楽しさを中心とした地域の仲良しクラブ化を目指すか、で後者を選択することになり活動は大きく後退し今日に至っています。

 

この2年余は、耕作放棄地に植えた杏子畑の草刈りと、漸く付き始めた杏子の実を使ったジャムづくりが主な活動です。

 

「杏子の郷づくり」はこれからどうなるのか、路線変更を先導した会員からは指標が示されていません。

 

筆者は事務局長から顧問へ退き、杏子畑の草刈り等に出動しながら、会の行く末を静かに温かく見守っています。

 

杏子が元気よく育ってくれれば良いのだが。

 

地域限定の市民活動団体の育成は実に難しい。

 

会を維持運営して行くためには、品質の確保(出来映え・納期)資金が必要です。

 

それを確保しようとすると、遊びや楽しさが少し犠牲になって行き一部の会員から不満が出てきます。

 

一方で、遊びや楽しさを目的化した活動は、やりがい・達成感・満足感が薄れ、資金手当てもなく、活動は全て自己負担となり自然消滅して行きます。

 

多くの地域市民団体は、その道に入って行き、地域で生き延びる団体は極く僅かです。

 

最近、地域市民活動団体がすごい勢いで消滅していますが、誰もこれに関心を示す人はいません。

 

筆者は、しまだ環境ひろばの環境保全活動(市民農園の経営・ごみの減量・手づくり味噌の伝承など)企画運営しながら並行して、「相賀の里の会」の行事の全てに参加し、興味深く温かい目で方途を見守っています。

 

是非、いつまでも元気よく、所期の目的を達してもらいたい。