家庭の「生ごみ処理器」の行方は?

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

生ごみを家庭内で処理してもらうため、島田市では生ごみ処理容器等購入費補助金を付けて、生ごみ処理機の普及を図っています。

 

しまだ環境ひろばは、生ごみを家庭にある少量の間に、自家処理する島田市方式を支持しています。

 

昨日、生ごみ処理器が不要になったので、しまだ環境ひろばの会員か、関係者で使って貰えないか」という打診が一人の市民からあり、早速希望者を募ったところMさんがエントリーしてきましたので引き渡しの約束をしました。

 

毎年、補助金を申請して処理機を購入している市民がおり、少しずつ普及していますが中々増えず、市のごみ処理量も減少せず理経費は増える一方です。

 

しまだ環境ひろばが、平成26年6月~平成27年3月31日まで約9か月間、市民グループが手掛けている5つの「自家堆肥化法」の実証実験を行った結果、どの方法もまずまず良質な堆肥ができることが分かりましたが、多かれ少なかれ「臭い」の発生と「虫」は湧くことが判明しました。

 

どの方式も取り扱いは簡単ですが、ちょっと粗雑に扱ったり、基本から外れると俄然「臭い」が発生し「虫」が湧き、環境改善意識が強い人でも、これが嫌いな人は挫折します。

 

筆者の近所でも、生ごみ処理器に興味があり購入しても、使わずに庭に放置している家庭が見受けられます。

 

恐らく、これまで処理器を購入してもこういう人が多いのではないか。追跡調査をしてみる価値はある。

 

生ごみを分別回収して、集中的に堆肥化している自治体の処理工場を視察したことがありますが現場環境は非常に悪い。

 

島田市のように家庭内にある少量の生ごみを自家処理してもらう方式を、しまだ環境ひろばは推奨していますが、問題はそれが増えないことだ。

 

そのためにはもっと、家庭用の生ごみ処理器を普及させて、焼却センターの処理量の減少・CO2排出量の減少と、経費の節減に結びつけることだ。

 

しまだ環境ひろばでは、これまでの経験を活かして次のようなことを提案したい。

 

 ■ 生ごみ処理機の斡旋は対象を、農家・庭や畑(市民農園を含む)を所有する人、プランター等で野菜をつくり堆肥を欲しい人、臭い・虫アレルギーの無い人に限定し普及を図る。無理をしないで確実な人を育て徐々に数を増やす。

 ■ 挫折しそうな人には、タスクホース(すぐ駆けつけ隊)を派遣し、処理器の即取替と、何が悪いかを現場で徹底的に指導し定着させる。

 ■ 生ごみの自家処理をしない家庭は、生ごみの水切り(水を付けない・乾燥等々)を徹底してもらう。

 ■ 島田市でもごみ処理の有料化が検討されていますが、やることをやってごみが減らない場合は有料化も已む無しと考える。生ごみを自家処理する家庭には逆に減税措置(方法は別途)をとることを提唱したい。

 

以上のようなことを、市民の代表に話し合ってもらい、市民の決意を踏まえて全ての市民(市民・市民グループ・事業者・行政)で構成する実行委員会で決めたら良い。

 

有料化の前に、先ずやることをやろう!