今日は「小水力発電最有力候補地」の実測

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(10月20日 木 pm)は、去る17日に予定していた、小水力発電メーカ S工業所による、「小水力発電最有力候補地の現地測量」に立ち合いました。

 

17日は雨模様で測量に不向きのため順延されましたが、今日はうって変わって快晴で絶好の測量日和です。

 

O土地改良区さんの協力で、測量に要する時間だけ水を止めてもらっています。これも島田市で自前の小水力発電を何とかしたいという、島田市や改良区さん理解と協力のお蔭です。

 

現地は、水量も多く、落差も適当にあり、島田市の中では一級品の小水力発電候補地ですが、用水路の工事図面がどこにも無く、実測によって側壁の厚さや高さを測り、果たして発電機の設置加圧に耐えられるかを検討するためです。

 

今回は、発電機を用水路に直接設置する計画ですが、用水路の側壁に穴を開けたりすることはしないで、添わせる工法を考えています。

 

従って実測結果で加圧に耐えられなければ、側壁の厚みや高さを増やす改造工事が必要となり、そのための構造設計が必要となる。

 

測量は一時間位で無事おわりました。今のままで使えるのが一番良いのだが。

 

再生可能エネルギーの創出が脚光を浴びる今日ですが、一時小水力発電も陽の目を見て各地で設置されましたが、昨今ではサッパリです。

 

主な理由は、水利権と採算が厳しいということでしょう。

 

発電機を設置することによる種々な既得権や障害があり設置が増えない。増えないからコストダウンが進まないことが原因です。

 

日本の各地で物凄い量の水が流れ、これだけ水に恵まれていながら水力発電が戦力にならないのはどうした訳でしょう。

 

太陽光は狭い日本で景観を保持しながらの設置は限界があり、風力は風まかせ、バイオは継続的な原料供給に問題、原子力安全性問題等々あり、もっと小水力に目が向いても良い。

 

島田市でも、水力発電の事業主体になって見ようという事業者が未だ現れない。

 

しまだ環境ひろばは、事業主体になる実力はないので、発電機メーカ・用水路を維持管理している土地改良区・自治体のコーディネイター役を買って出ています。

 

測量結果によって計画書が出来たら、事業主体(スポンサー)探しに奔走する予定です。

 

採算が取れれば事業主体探しはそんなに苦労することはないと思いますが、少し赤字の場合は、脱炭素など環境に理解のある事業所を説得するしかありません。

 

こう言っている間にも、市内の用水路には水は滔々と流れています。

 

勿体ない! 頑張ろう。