「燃えるごみの減量」は、市民が主役!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

島田市では、一般家庭から排出される「燃えるごみ=可燃ごみが高止まりし、全く減りません。

 

市長は、広報しまだ9月号・10月号の「市政羅針盤にて連続して、「ごみの減量問題」を取り上げています。

 

 ■ 市政羅針盤9月号(ごみが減らなければ有料化もあることを示唆しています)

 

  ◆ごみ焼却燃料のコークスと、飛灰から出る有害物質の溶出を防ぐキレート剤の高騰で1億円の補正予算(年間16億円へ)を組まざるを得なくなった。

  ◆島田市ごみの出し易さ(分別不要)と、ごみの減量反比例している。

  ◆全国で「ごみの有料化」が進んでいる。国も推奨している。

  ◆ごみが減量化できなければ有料化も已むを得ない。

 

 ■ 市政羅針盤10月号 (市民が一番評価しているのはごみ出しの楽なこと

  ◆市民意識調査の結果、市の取組みに対する満足度は、「ごみ・リサイクル」が10年連続で第一位になった。

  ◆分別が少なくてごみ出しが便利である反面、ごみの排出量の削減が進まない。ワークショップを開催して、ごみの減量の具体策を、市民の皆さんと一緒に検討して行きたい。

 

市長も、ごみの所轄課も、議会も、「有料化の前にやることがある」と、異口同音に訴えています。

 

その通りだと思います。ごみの有料化はやることをやってからです。

 

「ごみを減らそう」「生ごみから水を切りましょう」「雑紙も資源です」と、口を酸っぱくして叫んでも、ごみは減りませんでした。

 

市長の市政羅針盤にあるように、ごみの減量は抽象的ではなく「具体的」でなければなりません。

 

市民には自分が毎日行っているごみ処理方法が「悪いこと」の認識がなく、習慣化(悪いクセ)しているのです。

 

この習慣(悪いクセ)を、良い習慣(良いクセ)に具体的に直して行くしかないのです。

 

そして、なぜそうしなければならないか、WHY(なぜ)をしっかり市民に説き、そうしてラジオ体操のように運動化(自然に体が動くように)しなくてはなりません。

 

人間は、なぜが理解できれば自然に動きます。5W1Hの中で一番大事なのは、「WHY(なぜ)」なのです。

 

なぜ生ごみから水を切らなければならないのだろう」、なぜ、「雑紙は分別しなければならないのか」が分かっていない。

 

具体的に「なぜ」を説き、具体的に何が悪く、「良いクセ」に直し、みんなが一斉に取り組む「運動化」をやれば、「ごみの減量化」は進む。

 

そのためには市長が言うように、市民が主役! 市民が気が付き、市民が具体策を出し、市民が対策を決め、市民が実行することです。

 

行政は「市民が主役」の場所を作ることと、ごみが現実に減って来た時のコストダウン策(溶融炉の運命)を今から考えることです。