昨日は、4ヵ所の市民農園を視察

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(12月8日 木 am/pm)は久方振りに、しまだ環境ひろばの「4ヵ所の市民農園を見て回りました。

 

しまだ環境ひろばは設立以来、島田市環境基本計画に書いた5つの環境分野(◆自然環境の保全 ◆ごみの減量 ◆地球温暖化防止 ◆健康な食生活 ◆市民の環境意識の向上)の市民の取り組みを実行してきました。

 

その中の自然環境の保全活動は、主に島田市に広がっている放置竹林や耕作放棄地を開墾して市民農園し、それを運営する活動を行っています。

 

しまだ環境ひろばが発足してから今年はもう20年、嘗ては自然環境の保全活動にも10数名の会員を配置して活発な活動をして来ましたが、会員はすっかり高齢化し定例活動(会員が一堂に会して行う活動)はすっかりなくなりました。

 

4ヵ所の市民農園には主担当を配置し、主担当の責任で維持管理する「主担当制」に変わって10年が過ぎています。

 

主担当制とは、主担当の都合を優先し、周りからの口出しは遠慮し、その代わり景観を始め運営に責任を持つ方式です。

 

<4ヵ所の市民農園の昨日の視察の状況>

 

■ 御仮屋市民農園約600坪の耕作放棄地を開墾し、約6坪の区画を41区画用意し市民農園化(市民に、5,000円/年で貸出)、現在25人程の市民が35区画ほどを使って思い思いの野菜・穀物を栽培中、親子連れや高齢者の居場所づくりや地産地消に貢献しています。

 

主担当はTHさん、MSさんの二人、園内の通路の草刈り、ごみ置き場や水槽の管理など保全に努め、市民から喜ばれています。園内はきれいに保たれていました。

 

できれば地元自治会に引き継ぎ、子供たちや親子連れの「ふれあい広場」のようになればと念願しています。

 

■ 伊太八幡宮西果樹園:約600坪の放置竹林を皆伐して果樹園に樹種転換、園内には広葉樹・柑橘類・ビワなどを栽培しています。

 

主担当はRSさん、MSさんの二人、管理道の草刈り、樹木の剪定などに努めてくれています。園内はきれいに管理されています。

 

■ 伊太観音様奥竹林:約300坪、矢竹で覆われていた竹林を皆伐し、埋もれていた梅の木を再生し梅林を復活させた。今では15本ほどの梅の木や柑橘類の木に美味しい実が成り出しました。園内はいつもきれいに整備され、昨日もきれいでした。

 

主担当はRSさんで、梅林内の草刈りや剪定、土壌改良などに頑張っています。

 

■ 中溝町コミュニティ農園:嘗ては350坪の休耕田でしたが畑に再生、菜の花や大豆を栽培してきましたが、近所の食品スーパーの駐車場へ、約80坪が残ったので引き続いてしまだ環境ひろばで管理中。いつもきれいに整備され、昨日もOKでした。

 

現在筆者を含む3名の市民が参加し、野菜や穀物を栽培中、大豆は「新春 手づくり味噌の会」の素材に使っています。

 

昨日は4ヵ所の市民農園を視察しましたが、主担当者のお蔭でどこもきれいに保全され面目を施しましたが、高齢化と会員不足でいつまでできるか分からない状態です。

 

1~2年放置すれば元の雑草地や放置竹林に戻ってしまいます。

 

市の所轄課(農業振興課)に訪問の都度窮状を訴えていますが、「頑張って!」の激励の言葉だけで後継者づくりが中々進みません。

 

折角20年も維持管理してきた土地を元の木阿弥にしたくない!

 

所轄課や市民活動センターの協力も貰って早急に対策を講じたい。昨日の視察を終えて改めて決意を新たにしました。