第3次島田市環境基本計画(素案)に寄せて

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(1月5日 木 pm)は、島田市環境課主催の「第3次島田市環境基本計画 住民説明会」に出席しました。

 

筆者は、既に島田市のホームページに公開されている新計画を一通り読み理解した上で出席しました。

 

会場には、自治会や市民活動団体(市民グループ)や、一般市民のみなさん約20名位が出席、しまだ環境ひろばからも筆者を含めて3名の会員が出席しました。

 

冒頭主催者の環境課長さんから、2年程かけて第三次環境基本計画の素案が出来上がったので今日はその全容をざっと説明します。市民の皆さんは概要をつかんで頂きたい。今日の住民説明会と並行して現在パブリックコメントを募集中であり、これらをまとめた上で、策定委員会、環境審議会を経て、来る3月末に発令の予定であると、説明がありました。

 

さて新計画は、第1章「基本的事項」 第2章「現状と課題」 第3章「将来像と基本方針」 第4章「施策」 第5章「進行管理」から構成されています。

 

新計画の特長は、令和3年3月に発令した島田市ゼロカーボンシティ」宣言に基づき、地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」「気候変動適応計画」の対象を市庁舎と公共施設のみならず、民間事業者や市民を含む市全体に広げ内容も充実させたことだ。

 

1章~5章まで章を追って説明を受けたが、40分程度の短時間で理解するのは無理からぬことだ。質問・意見の時間になったが手を挙げる市民が皆無であったので、筆者から2つの意見を述べました。

 

(1)過日ごみの有料化が市から議会に提案され、先の「議会報告会・市民意見交換会」で議会は検討に入ったとの説明があり。一方市長は広報しまだ「市長羅針盤」にて、ごみの減量ができなければ有料化について考えなければならない事態となります。また有料化はやることをやった後だとも言っています。環境基本計画は10年計画であり、有料化に言及し、目標や対策を示すべきではないか。

 

 ◆ これに対し席上の回答は、パブリックコメントに投稿した段階で回答をしますと、回答を保留しました。

 

(2)第一次計画、第二次計画には、「市民活動団体(市民グループ)」の位置付け、役割、取り組み内容が明確に表示されていますが、今回の第3次計画には一文字もなく抹消されているがその理由を聴かせてもらいたい。

 

 ◆ 席上での回答は、市民グループは市民の一部であり、「市民」という文字に包含されているとの回答であった。

 

環境市民グループ環境基本計画の遂行の上で役割を担っているが、このところ大きく数が減少している。こうした扱いも原因になっていると思われるので再考するように要請をしました。

 

しまだ環境ひろばは、市との連携・協働を常に願って活動をしています。

 

この後、しまだ環境ひろばのKさんから、目指すべき将来像を「大井川が育む豊かな自然と暮らしを紡ぐ循環共生都市しまだ」としているのだから、推進中の「大井川の水を使った、小水力発電の創出」が計画に織り込まれていないのはおかしい、の指摘。

 

 ◆ 席上の回答は、市は事業の主体になることは考えていない。但し市民活動団体や民間事業者が事業主体になるならば、用水路の手当てや手続き等は積極的支援をしたいとの回答。

 

そういうことは既に聞いているが、それを前提として計画への織り込みを改めて要請し、市はパブリックコメントで回答を約束しました。

 

■ 次いでもう一人の市民から、カーボンフットプリント(商品やサービスの生産から廃棄までに出すCO₂の排出量を分かり易く表示する手法)の実態が静岡市データが引用されているが島田市はどうなのか、の指摘。

 

 ◆ 席上での回答は、島田市静岡市と同じだと考えて静岡市のデータを引用して使ったとの回答、質問者は島田の独自性が感じられずつまらないですね、と応答。

 

昨日は以上の通り説明と質疑応答、約1時間強で終了しましたが、これからの島田市の環境を左右する重要な計画であり、より良い計画にしたいものだ。

 

パブリックコメントの締め切り(1月26日)から数えると、計画発令予定の3月末までは2ケ月、この中で策定委員会や環境審議会を経るわけであるが、市民の声を汲んで十分な審議を尽くしてもらいたい。

 

筆者は前述した通り素案を読み込みましたが、第1次・第2次計画に比べて、現状分析と課題が充実した割に、課題解決のための施策・取り組みが今一(第二次と比べてページ数も半減)と感じました。

 

新計画にも、市民・事業者・市の「協力」・「連携」・「協働」の文字がたくさん見受けられます。

 

文字だけでなく、何でも生の声を掛け合って、気軽に相談して行きたいものです。