NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日(3月3日 金 pm)は、島田市農業振興課・学校給食課主催の「令和4年度 島田市地産地消推進連絡会議・学校給食地産地消推進連絡会議」に出席しました。
しまだ環境ひろばは、同連絡会の消費者代表として会員になっていますので、毎年出席しています。
今日の連絡会は、第一部:講演「みどりの食料システム戦略について」、第二部:令和4年度学校給食地産地消の報告、第三部:令和4年度農業祭報告の3部に分かれていました。
第一部:講演「みどりの食料システム戦略」 講師:関東農政局 秋山憲孝参事官
■ 食料・農林水産業が直面している課題
◆ 農林水産業が、地球温暖化による気候変動や大規模自然災害の増加により品質や収量の低下に見舞われている。
◆ また、高齢化・担い手不足等で生産基盤の脆弱化が深刻な課題となっている。
◆ 一方、食料生産を支える肥料原料は輸入に依存している。
■ みどりの戦略の目指す姿と取組の方向
このためこれまでの生産力向上戦略に持続可能な食料戦略という新しい発想を加えて「みどりの食料システム戦略」として一新することになったという。
◆ 農林水産業のCO₂ゼロミッション化の実現
◆ 化学農薬の使用量を50%低減
◆ 輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量の30%低減 等々
■ みどりの食料システム戦略を、調達・生産・消費・加工流通の4つの分野毎に具体的な取組を実行していく。
■ 持続的な農法(有機農法等)へ大きく転換させていくという。
第二部:学校給食課より「令和4年度 学校給食地産地消報告」
■ 学校給食に於ける地場産品の割合は、品目数で33.3%、納入量で40.2%とまづまづか。
■ 納入量ベスト5の地場産品比率は、「白米」89%、「玉ねぎ」0%、「にんじん」0%、「キャベツ」19%、「じゃがい」0%で、かなり偏りがあるが、納入をする農家にも事情がありそうだ。
第三部:「令和4年度 農業祭報告等」は、農業祭参加業者(主に朝市)対象の報告会ということで散会となりました。
地産地消をテーマとする会は、本来は地球温暖化防止のため地場産の農作物をどう増やし、地元でどう消費を促進するか、その検討・実行のため開催されるのが趣旨ですが、いつの間にか報告会に変わってしまいました。
島田市には耕作放棄地がいっぱいあり、これを再生して大豆やトウモロコシの自給率をどう上げるか、市民農園を活用して自給自作をどう普及させるか、大切な課題がいっぱいあるが、そこへ踏み込んでもらいたいのですが。
しまだ環境ひろばは、耕作放棄地を再生して4つの市民農園を運営し、その一翼を担っていますので議論したいのですが、当連絡会では議題にもなりません。
講演の質疑応答で、「有機農法」への疑問や、有機農法で生産された農産物の消費拡大策について意見が出ましたが、こうした問題こそ地産地消会議で論議すべきではないでしょうか。