「ボトムアップ」と「聞き上手」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

物事を進めたり決断するのに、トップダウンが良いかボトムアップが良いか、良く論じられるが、置かれている状況にもよると思う。

 

良く「聞き上手」というが、人の話を良く聞いてそれが良い事なら、何とかうまい方向に持って行ってやろう、と根回しをしたり計画を肉付けしたりして、成果を上げて行く、そういう人が上司や窓口にいれば理想的だ。

 

ところが、最初から否定的で計画を潰してやろう、という思惑を持った人に当たると悲劇であり始末が悪い。

 

そういうことに気が付いていない人は更に始末が悪い。

 

前者(聞き上手)は、ボトムアップの手法をうまく使う人に多く、後者には「トップダウン」の手法を多く使う人に多い傾向があると思う。

 

現岸田首相は聞き上手だとの評判で、官邸主導でトップダウンを得意とする過去の首相と比べて、最近国政の重要政策がするすると決って行くような気がする。

 

聞き上手の勝ちかな。

 

筆者は最近歳をとったせいか、人の話を良く聞き、何とか纏め上げて成功させてあげたい気持ちになって来ました。

 

ただ、際限もなく自分の話を長く続けたり、主張する人には閉口する。

 

ルールや法律を楯に真っ向から否定される場合があるが、良い事ならルールや法律は変えれば良いことで、上司や役所の窓口にいる人はそれくらいの柔軟性をほしい。

 

真っ向から否定的な態度をとり、何とかものにしてやろうという前向きな態度は微塵も感じられない。

 

計画はあくまで計画であり、途中の変更もあり、成り行きで良い方向にも悪い方向にも変わる。

 

目的が良い事なら、途中はどうでも結果良しにしたいものだ。

 

否定的な人が窓口にいると、全く融通が利かないで前進ができず、始末が悪い。

 

連携・協働は建前だけで、実態がついて行かなくなっていることを強く感じるのは筆者だけだろうか。

 

資金の裏付けのない計画は計画にあらず!その通りだが、聞く耳を持たなくなったら、だんだん市民は遠ざかる。

 

市民の声を聴く手段(市長への手紙・パブリックコメント等々)はたくさんあっても、アリバイ工作(聞いた振り)であってはならない。

 

連携・協働は実にむずかしい。