医療のIT化の遅れは何とかならないか。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

新型コロナウイルスによって日本のデジタル化の遅れが露呈し、令和3年(2021年)9月にデジタル庁が発足してから1.5年、国や自治体や企業で漸くデジタル化が進んできました。

 

しかし、一番遅れているのが「医療のIT化」ではないでしょうか。

 

IT化の前に、一部の医院だと思いますが、診療予約(オンライン・電話)すら進んでいない。

 

朝9時の診療に対し、患者もしくは患者の家人は6時半頃から医院の玄関前に並び、7時から玄関が開き予約受付開始、本番の診療は9時からだ。

 

なぜ並ぶかと言えば、9時からの診療の早い番号札を貰うためだが、なぜ完全予約制にしないのか分からない。デジタル化以前の問題が解決されていない。

 

一昨日(4月24日 月)の日経新聞朝刊 15頁 経済教室 私見卓見欄に電子カルテ、病診連携に活用を」の記事が報じられました。

 

記事は、「日本では電子カルテなど医療のIT化が遅れている」と書き出していますが、デジタル化が漸く進んで来た日本で、一番遅れているのが医療業界ではないか。

 

早朝の予約取りまで旧態依然だ。

 

患者をかかりつけ医と病院に適切に分ける「病診連携」が少しづつ進みつつあるが、病診連携サーバの追加によってIT化を進めて行けば、病院の電子カルテと近隣の開業医の端末とつないで、医療機関と患者の間で共有システムを構築することも可能となると記事は強調しています。

 

そうすれば病院の外来に患者が集中しなくなる。

 

患者はかかりつけ医を受診し診察を受け、必要な検査は病院の検査予約をしてもらい、後日病院で検査だけを受け短い待ち時間で帰宅、その後かかりつけ医を受診して、検査結果の説明を受けて治療開始。

 

こうした循環は、患者はワンストップ診療や通勤途中の受診、医師は開業投資の削減、引いては医療費全体の削減に寄与する。

 

また、対面診療からオンライン診療への促進にもつながり、朝早くから並んで予約取りなど全くナンセンスだ!

 

早く進めてもらいたい。