NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨日(5月12日 金)の日経新聞朝刊31頁、私見/卓見コラム欄に、日本経営心理士協会代表理事 藤田耕司氏の投稿「リスキリングを無駄にするな」を興味深く読みました。
リスキリングとは、社会や市場の変化に適応するために必要なスキルを習得することで、ただ単に習得するのではなく実務における成果を目的とするものだという。
改めてそう言われると耳の痛い話ですが、私たちの周りには学習しても実務における成果に結びついていないことが非常に多い。
■ 知識や資格を取って満足してしまう。
■ 見学会・講演会、見て聴いて、良かったね。でおしまい。
リスキリングを実務の成果につなげるには、「学習→実践→成功体験→習慣化」のプロセスをたどることが重要だという。
つまり、リスキリングは「知識に体験を伴わせ、それを普通のことのように習慣化」することが第一のカギだという。
次に、人は普段やっていないことを実践する場合、ストレスを伴うので「面倒くさい」が生じやすい。この面倒くさいの克服がリスキリングの第二のカギとなるという。
面倒くさいの克服は、なぜ実践しなければならないかの「理由=なぜ=WHY」を明確にすることだという。。
理由は人の行動に強い影響を与える。理由の明確化は実戦を強力に後押しする。
リスキリングの目的はあくまでも実務での成果につなげることであり、知識や資格の取得は手段にすぎない。
手段が目的化していないか、耳の痛い指摘である。
この20年間、ごみを減らすために何回勉強会をやり、何回先進都市の視察をやってきたか、一向に成果が出ない。
勉強会や視察会は手段の筈が、目的化しその繰り返しで20年間が過ぎた。責任の所在も全くはっきりしない。
やらなければならないこと、その理由も出尽くしているのに!
筆者は今回、ごみの減量について具体的に悪い習慣(クセ)を、良い習慣(クセ)に直し、みんなでやる(運動化する)ことを提案しています。
要は、理由を明確にして実践し、それを習慣にすることだ。
人は理由が分かれば動く。理由が分からなければ人は動かない。
そしてみんな(運動化)でやらなければ成果は出ない。
島田市は、ごみの有料化の前にもう一度原点に帰って、みんなで考え、みんなでやって見ようと言っています。
もう後がない。最後のチャンスだ。
昨日の日経朝刊「リスキリングを無駄にするな」は非常に感銘を覚えました。