日経、気候変動サバイバル(生き残る)を読んで!
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
3日前(6月27日)から、日経新聞朝刊2面のコラム記事〈迫真〉に、シリーズ「気候変動サバイバル」が連載されている。
しまだ環境ひろばは、地域の小さな環境保全活動を通して、地球環境の改善に寄与することを目指していますので、世界の気候変動には関心大です。
■ シリーズ NO.1は、「もう限界 失意の大移動」でした。
世界では気候変動による災害で、毎年2,150万人が家を追われているという。
国連の気候変動に関する政府間パネルの報告書は、向こう30年間で1億4300万人が、海面上昇や干ばつと言った気候変動で移住を余儀なくされると公表しています。
記事は気候変動によると思われる事例を、枚挙に暇がないほど紹介しています。
◆ 2022年9月、米国南部ルイジアナ州の小島「アイル・デ・ジーン・チャールズ」から、最後に残った30世帯が本土の新興住宅に集団移住したという。ハリケーンと高潮の恐怖からだ。
◆ 6月7日、ニューヨークのマンハッタンは、カナダの東部で起きた山火事の煙が国境を越えて広がり、数日間夕方のように暗かった。
◆ 2018年にカルフォルニア州で起きた森林火災は80人超が焼死する大惨事になった。温暖化の進行が現実の脅威となって世界を覆い始めたと記事は警告しています。
■ シリーズ NO.2 「暴風雨はニューノーマル」
昨年9月、台風15号による深夜の豪雨で静岡市は4400軒を超える床上浸水に見舞われたが、1軒だけ浸水を免れた家があった。
水害に対応し水の侵入を許さない構造住宅の注文が増えているという。
一つの地域に長時間居座る「線状降水帯」が多くの地域に爪痕を残すようになり、日本の防災は地震対策ばかりではなく、求められる機能が変って来た。
ハリケーンに強い構造住宅、「台風はエネルギー」強風を発電に変える逆転の発想も出て来た。暴風雨は「ニューノーマル」、新しい発想が生まれている。
■ シリーズ NO.3 「水は宝 世界大手の本気」
世界銀行は、2030年までに世界の水需要は、供給を40%上回ると予測している。
水は当たり前の存在ではなくなり、世界の有数な企業は自ら水を作り出す、水源確保に動き出しているという。
当シリーズは3日目であるが、気候変動に関する世界の動向が良く分かり、どこまで続くか分からないが、明日以降も楽しみな記事である。