NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
筆者宅の向こう三軒両隣を始め近所は、数年前は筆者を含めて高齢者ばかりでしたが、古家は取り壊されて新築の若い夫婦と子供の世帯に大きく変わり始めました。
最近、向いの若夫婦の家や、裏のマンションから朝・夕、赤ちゃんの泣き声が毎日のように聞こえています。
どうやら男親が抱いてあやしているようだがうまく行かず、赤ちゃんは泣き止みません。
岸田内閣が進める「異次元の少子化対策」やコロナ禍による「在宅勤務」の浸透により、「共働き・共育て」が顕著になってきたようだ。
朝夕の赤ちゃんの泣き声は、共働き・共育ての象徴のようで実に微笑ましい。
若夫婦は、近所に遠慮してか、赤ちゃんを泣かすまいと懸命ですが、高齢者は耳障りなどとは感じていませんし、むしろ微笑ましいと感ずる今日この頃の風景です。
さて、厚生労働省は6月2日、一人の女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」が2022年は1.26だったと発表しました。
少子化のスピードが止まりません。日本人の出生数は2015年までは年間100万人を超えていましたが、僅か7年で2割以上減ったことになります。
一般的に、人口を維持するためには合計特殊出生率が2.07は必要だと言われています。
岸田内閣は、少子化の進行は危機的な状況で「日本の静かなる有事として認識すべきだ」として危機感を露わにしています。
異次元の少子化対策の3本柱として「経済的支援の強化」・「保育サービスの拡充」・「共働き・共育ての推進」を掲げています。
筆者の現役時代は、本当に恥ずかしいながら子育ては妻任せだったと反省していますが、共育てをしやすい社会の実現は本当に急務だと思う。
今から25~35年前に、毎年120万人程度が生まれていた世代が、今後出産期に入る。
最後のチャンスだ!この世代が子どもを持ちたいと思わせる対策を確実に打つ必要がある。
防衛とか外交とか相手のある難しい交渉と違って、少子化対策は国内問題であり、セーフティネットはしっかり堅持しつつ、基本的に若者への配分を厚くすることなのである。
若者に希望を持たせる社会でなければならない。