今日の日経春秋「心の隙を自然は突く」を読んで

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

断続的な雨ですっかり農作業の予定が狂ってしまい、今日は早朝から農園の水かけ作業のため出動しました。

 

朝から茹だるような暑さで、長時間の農作業を続ける環境ではありませんが、播いた大豆の種が芽を出し始めましたが、直播した畑やポットの中の土はカラカラです。

 

午前11時、島田市の同報無線で熱中症警戒アラート」が鳴り、急いで作業を切り上げましたが異常な暑さです。

 

今日の日経新聞朝刊 1面の春秋に

 

「ここ数日、九州などが豪雨に襲われている。土砂が家を押しつぶす映像が流れ、”これまでに経験したことのない雨になる” と専門家が会見で説いている。経験のない。数十年に一度。そんなわかりやすいような、それでいて曖昧な言い回しにだんだん耳が慣れていく。大したことはないだろうという心の隙を自然は突くと書いています。

 

梅雨の合間の物凄い暑さ、異常な豪雨や突風、温暖化による気象災害や食糧危機を防ぐための時間は本当に少なくなってきました。

 

国連の気候変動に関する政府間パネルIPCC)がまとめた第6次統合報告書は、温暖化対策の緊急性を強く訴求しています。

 

温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」産業革命前に比べた地球の平均気温の上昇を1.5度以内に止める目標を掲げているが、気温は既に1.1度上がっており、2030年代前半にも1.5度に達する可能性がある。

 

よって、世界の温暖化ガス排出量を2019年比で約60%減らさなければならないという。

 

世界の各国は、2025年までに2035年の新しい削減目標を提出することになっています。

 

日本の現行目標は、2030年度の排出目標を2013年比で46%減らし、50%減を目指すものですが、更なる上乗せを求められています。

 

温暖化ガス削減は、技術革新・再エネの創出・森林保全の3大戦略を同時並行で徹底的に進めることに尽きますが、問題は私たち国民・市民の環境意識が追いついていないことです。

 

国や企業の方針や政策は、国民・市民の環境意識の厳しさが決めると言っても過言ではありません。

 

気候変動や災害は、私たちの便利な暮らしが作っている人災です。