橋げた落下事故とマイナンバーカードトラブル

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

静清バイパスの路線増設工事現場で、橋げた落下という決してあってはならない事故が現実に起きてしまいました。

 

事故は、橋げたを橋脚の上に降ろしながら徐々に端っこまで移動させている時、らかの理由でバランスが崩れて落下したという。

 

死亡した2人の作業者は、絶対に落ちないという橋げたに、安全ベルトを掛けて作業中、橋げたと一緒に下の道路に落下してしまった。

 

クレーンの下で働く作業者は、吊上げた荷物は絶対に落ちないと信頼し切って働いているわけで、それが現実落ちたのだから神話が崩れた。

 

絶対に落ちないという確信がなければ、あんな重たい橋げたの下に入った作業はできない。

 

これは現場作業のあってはならない事故ですが、事務的作業でマイナンバーカードのトラブル事故」が発生しています。

 

マイナンバーカードの普及は国家を上げての大事業ですが、漸く発券率が上がって来た矢先に、コンビニで別人の証明書が発行されたとか、マイナ保険証に別人の情報が登録されたとか、公金受取口座に本人でない口座を登録とか、あってはならないトラブルが続発しました。

 

個人情報の漏洩とか、誤った情報処理による危機管理とか、種類は違うが橋げたの落下に匹敵するトラブルである。

 

いずれも調べてみると、同性同名者を生年月日と地域だけで判別したとか、本人口座と家族の世帯主口座の混同など、決してあってはならない単純ミスでした。

 

同じ日に、同じ地区で、同性同名者がいる確率が高いことは常識である。

 

なぜあってはならないことに、こんな稚拙な単純ミスが発生したのか。

 

余りにも杜撰な管理に呆れるが、これに乗じてこの際、マイナンバーカードの返上や廃止」を訴えている人達がいるが本末転倒の主張であると思う。

 

マイナンバーカードは、少子高齢化が必至な中で、行政サービスの効率化やスピード化は避けて通れないことで、どうしてもやり遂げなければならない国家事業である。

 

今回のトラブルは、その認識の甘さと絶対に成功させるという覚悟の稀薄さがもたらしたもので、大反省をしてリカバリーの上で、完璧に仕上げなければならない。

 

橋げた落下事故も、マイナンバーカードトラブルも、完璧が要求されているにも拘わらず油断があったわけである。

 

完璧にまでトコトン品質を引き上げた上で、早期の再開をしてもらいたい。