NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日(7月13日 木 am/pm)は一日中、静岡で仕事(活動)をしました。
午前中は、静岡県の小水力発電の所轄課である「経済産業部 産業革新局 エネルギー政策課」と、「経済産業部 農地局 農地保全課」を訪問しました。
目的は、「島田川小水力発電計画」の県の支援を得ることと、意見交換です。
地球温暖化防止は今や世界の最大の課題であり、脱炭素に向けた「技術革新」と、「再エネの創出」と、「森林の保全」が3大対策です。
その中で、再エネの創出は持てる国、地域が頑張らないとできません。
いくら中東諸国に「小水力発電」を頑張れと言ってもそれは無理です。
日本は国土の3/4は山林が占め、そこから下って来た水は農業・生活用水路となって
町の至る所を網の目のごとく流れています。
島田市内のあちこちの用水路に豊富な水が流れていますが、殆どの水は発電に使われることなく海に放出されています。
しまだ環境ひろばでは、もう20年前から大井川用水路の発電利用を訴えて来ましたが、未だ実現されていません。
現在世の中に存在する小水力発電機や付帯装置の価格では、とても採算が合わないからです。
開発とコストダウンが全く追いついていません。
よって国や県の補助金があって始めて成り立つ事業ですが、現在の補助金制度は市内を流れる用水路を利用した小規模の発電にはとても向いていません。
小水力発電を伸ばすためには、しまだ環境ひろばのような市民レベルの団体でも比較的容易に参画できるような扱いが必要です。
国や県は、市民の環境意識向上や事業化への参画を求めていますが、ハードル(制約事項が多すぎ)が高くてどうにもなりません。
今日は県庁の2つの所轄課を尋ねて、その窮状を訴えましたが、現補助金は小規模発電に向いていないことは承知しているので、「何とか今後努力して見る」との回答を頂きました。
確かに今、国や県は、再エネの創出は実績を欲しいわけで、市民レベルの発電の時代ではないことは理解できる。
しかし、街のど真ん中で市民の目に触れる発電を見せることも大いに必要であり、今日は所轄課の班長(会社で言えば現場責任課長・係長クラス)と有意義な意見交換ができた。
何とか、補助金の対象にしてもらい、島田市・大井川土地改良区・発電機メーカ。事業主体・しまだ環境ひろばが結集して、「島田川小水力発電計画」が動くようにしたいものです。