昨今、世界で多発する熱波・洪水に思うこと。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

九州北部に発生した線状降水帯による豪雨の影響で、河川の洪水や山崩れにより大きな被害が出た矢先に、今度は秋田県で記録的な大雨に見舞われて、多くの河川が氾濫しています。

 

これは、朝鮮半島から東北を通って日本の東に延びる前線に、暖かく湿った空気が流れ込み、日本の東北に停滞しているのが要因で、梅雨末期に東北で起こる典型的なパターンだという。

 

そんな中、3連休が始まった今日、日本の広い範囲が高気圧に覆われて、最高気温が35度を超える猛暑となっています。

 

それにしても世界では熱波が広がり、干ばつや水害の被害が多発しています。

 

世界の平均気温は、1850年~1900年に至る50年間の平均気温を、2020年は1.1度上回り、長期的に上昇傾向にあるという。

 

気温の上昇は、大気中の水蒸気が増え大雨のリスクが当然高まる。

 

また高温や乾燥した気候により、森林火災の発生頻度も高まり、カナダで発生した森林火災による煙の被害は米国へ、更に大西洋を越えてスペインまで達している。

 

異常気象を食い止めるには、温暖化防止対策を地道に進めるしかないが、世界の各国の取り組みは緩慢である。

 

国際社会(国連)は、「世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度以内に抑える」目標を共有していますが、現状の各国の目標を合算しても気温上昇は2度以上になってしまう。

 

今年(2023年)11月、アラブ首長国連邦にて「第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)」が開催されますが、先ずは1.5度の達成と、具体策の共有化だ。

 

地球が危ない!というのに、何で戦争など起こすのか。プーチンという人物は、そんなにちっぽけなことを考えているのか。

 

今こそ世界中の国々や国民が結集して、地球の危機を乗り越えて行く時だ。