「クマゼミ」と「カブトムシ」の異常発生と温暖化

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

早朝からクマゼミが、シャーシャーとけたましく鳴いています。

 

鳴いているのはオスだけで、メスに対する存在感(ここにいるぞ)と、アピール(俺は元気だぞ)をしていることは余り知られていない。

 

ホタルも、光を放って空中を舞っているのはオスだけです。

 

筆者が子どもの頃は、クマゼミは貴重で、高い木のてっぺんにしかおらず、捕まえるのに容易ではありませんでした。

 

それが最近は、住宅の周りにある低木にうじゃうじゃ、簡単に捕まえられる。

 

その代わりに昔、身近にいたアブラゼミ」や「ニイニイゼミが全く見かけなくなってしまいました。

 

クマゼミ」は暖かさを好むセミで、最近の温暖化に適合し一気に数を増やしているという。

 

一昨日の午後の散歩の際アブラゼミの存在が気にかかり、途中の山里の神社やお寺の杉・檜の木を覗いてみると、木のかなり上の方の日陰になる裏側でひっそりとたたずんでいました。

 

暑い都市部や住宅街ではとても生きて行かれなくなった、ということで避難しているのでしょうか。見つけるのに苦労しました。

 

神社やお寺の境内でも、「ニイニイゼミ」は全く見かけなくなってしまいました。

 

一昨日の夕方のテレビで、「カブトムシ」の異常発生のニュースが報じられました。

 

カブトムシは子供たちに大人気な昆虫ですが、数が少ないことが人気の理由になっていますが、異常発生の原因は何でしょうか。

 

しまだ環境ひろばでは、嘗て「放置竹林整備」活動を行い今でも関心事ですが、市と連携して購入した「竹破砕機」で孟宗竹を粉砕し、堆肥づくりを行いましたが、保管した竹チップの中に、カブトムシの幼虫がたくさん発生した経験を持っています。

 

カブトムシは、腐った樹木が多量に集まった柔らかい環境が大好きで、そうした環境を作って山里に放置して置くだけで卵を産み、太さ1~1.5㎝、長さ5~8cm程の幼虫になりふ化してカブトムシになります。

 

異常発生の原因は、そうした環境ができたことと、暖かい環境を好む習性が相まってもたらしたものと思われます。

 

いずれにしても、最近は昆虫の世界ばかりではなく、植物・鳥類・魚類などなど枚挙に暇がないほど、気候変動による生態系の変化が伝えられています。

 

私たち人類は、今の温暖化の実態が危機的状態にあることに気づいているのに、まだ本気になってません。

 

どうなったら、行動を改めるのでしょうか。

 

連日40度弱の高温が続いています。50度を越えたら行動を変えるのでしょうか。

 

それとも、熱い鉄板の上(黙っていてもジタバタ動きだす)に放り出されたら動き出すのでしょうか。

 

少なくとも毎日出しているごみくらい、半減しなくてはならないのに。