NHK・民放共作「1.5度の約束 今すぐ動こう」を見て

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(9月24日 日)、NHKテレビ1チャンネル 朝10時からの「1.5度の約束 地球沸騰化!6局アナ本音を語る」を視聴しました。

 

 ※ 1.5度の約束とは、2015年にパリで開かれた「第21回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)」に、約190カ国と地域が参加して産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑え、1.5度以内にする」努力目標を定め、これを「パリ協定」と称しています。

 

その後に開催された数回のCOP(年一回、世界の都市で開催されて今日に至る)で「パリ協定」は揺ぎ無く確認され、世界の地球温暖化防止の共通目標となっています。

 

さて、NHKと民放キー局が6局連動で、国連とSDGメディア・コンパクト」加盟メディアによる、国レベルでの世界初の共同キャンペーンに参加し、オリジナルの共同制作動画を作ったという。

 

動画では、気候危機を食い止めるため、メディアが率先して取り組む覚悟を表明するステートメントを、6局のキャスターや人気キャラクターが次々と登場して宣言しているという。

 

1.5℃の約束キャンペーンに賛同する人々にどんどん拡散していただき、研修などでも使ってもらいたいという。

 

24日の番組は、特別番組「1.5度の約束いますぐ動こう。気温上昇を止めるために」で動画に出演した各局のアナが改めて勢揃いして、日頃の温暖化防止に向かう思いやメディアの役割を述べ合いました。

 

総じて言えることは、メディアのアナ達は、自分たちが担っている「地球温暖化防止の実態やその取組み報道」に対して、絶対的な自信や確信は持ち合わせてはいないようだ。

 

自分達が毎日メディアを通して伝えていることが、本当に世の中のために役立っているのだろうか、本当にそれが解決の方向に結び付いているのだろうか。各アナの感想は非常に謙虚好感を持ちました。

 

そうして何よりも賛同したのは、理屈よりは「今すぐ動こう」を、前面に出してアピールしていたことだ。

 

真実を伝えて、ああやれば良い、こうやれば良い、ああすべきだ、こうすべきだ。も大切だが、市民の目の前には今すぐやれることがいっぱいある。

 

「先ずは動こう」だが、その動きは鈍い。

 

島田市の9月議会定例会でもある議員が、検討、検討も良いが「そろそろ実行しよう」と遠慮がちに訴えかけていましたが、どうも「手段」と「目的」を履き違えているようだ。

 

ごみの減量一つとっても、勉強会・学習会・体験会・シンポジューム・視察会はこの20年間で何十回もやって来ましたが、肝心のごみ減量(目的)は進まない。

 

ごみの減量は、生ごみ・雑紙・古布等々、大括りの減量対策は役に立たない。本当に減らす気があれば、生ごみでも、「調理くず」・「食べ残し」毎にごみになる理由は違うし、同じ調理くずでも、野菜くず・魚や肉くずで違うのだ。

 

遅きに失しているが、本気になって取り組む時期がやって来ましたが、市民の細かい行動に即して、市民と一緒に問題の解析と実行計画案を作り上げる時がやって来ました。

 

NHK・民放共同制作「1.5度の約束 今すぐ動こう」は、非常に共感を覚えました。