上勝町の「ごみゼロウェイスト」のその後を見て!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(9月26日 火 pm)、BS7チャンネル テレビ東京 ニュース9で、「ごみゼロウェイスト」をテーマに、世界のモデルになっている徳島県上勝町のごみゼロへの挑戦」を報道していました。

 

上勝町は、徳島県の片田舎で人口1400人のまち、嘗て地元農協指導員の発案で始まった「葉っぱ事業」で有名になり、今では全国シェア80%と健在だという。

 

 ※ 葉っぱ事業とは、地元の農家のお爺さんやお婆さんに、柿やもみじ等の葉っぱを集めてもらい、それを都会の料理屋の料理の添え物として出荷を始めて大成功となっているもの。今ではお爺さん、あ婆さんたちは何が売れるか、何が高いかをタブレットを片手に相場を見る程、ビジネスに参加しているという。

 

昨日の報道は、これとは別に上勝町が2003年に宣言した「ごみゼロウェイスト」の話題だ。

 

上勝町の「ごみゼロウェイスト」の象徴は、「ごみゼロウェイストセンター」と、ごみゼロホテル「HOTEL WHY」の2つだ。

 

  ごみゼロウェイストセンターは、市民のごみの分別場だ。上勝町にはどこの自治体にもある「ごみ収集車」が存在しないのだ。市民はセンターに持ち込み45分類にして箱の中に自分で分別しているのだ。全部資源になっている。

 

  ごみゼロホテル「HOTEL WHY]は、全国から押し寄せる上勝町見学の宿泊客の宿舎で、一日ごみを出さない体験や、どうしても出てしまったごみの分別体験をしてもらう仕掛けを持ったホテルである。

 

上勝町には、全国から、世界から、ごみゼロの視察団、見学者が押し寄せており、その宿泊体験施設まで作って上勝町にお金を落して貰おうという商魂たくましさ。

 

人口はたったの1400人、小さな町だからできる!という人がいるがそれは違う。

 

多くの自治体が、多くの市民(団体)が、見学に訪れ勉強して地元に帰っても、なかなか実践ができない。

 

島田市でも、多くの市民(団体)・議会・行政が、ごみの減量は「分別にかかっている」ことを何十回となく勉強し視察してきたが実践できない。

 

ごみの減量策は、大別して2つ!、一つは分別を如何にきめ細かくやるかだ。もう一つは明日からごみ収集車が来なくなる、明日からごみ焼却センターの焼却能力が半分になる、要するに退路を断つことだ。(逃げ場がない)

 

そうして市民を説得できるかどうかだ。

 

地球温暖化はもう一時の猶予もないが、市民は安閑としておりお尻に火がついていない。上勝町ができて、他の市ができないわけがない。