新装なった「静岡県地震防災センター」の見学

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(10月20日 金 am)は、「第154回 生活情報交換会」に参加しました。

 

 ※ 生活情報交換会とは、某企業を退職した同期世代の数人が、第二の人生も有意義に過ごそうと、お互いの持っている情報を交換したり、たまには有識者の良い話を聞こうと平成22年(2010年)に立ち上げた会です。

 

会は主に毎月一回、講演会の開催を行っていますが、たまには公共施設の見学も行って来ました。今日は久方ぶりに静岡県地震防災センター」の見学と講演でした。

 

防災センターの見学・体験は2回目ですが、近い将来「東海トラフ地震」が予想されたり、昨今の気候変動による大規模災害の発生で、防災センターも刷新が望まれ、過日機能や内容を一新、今日は新装なったセンターの再訪問となりました。

 

朝10時集合、防災センター職員の鶴田さんの出迎えを受け、早速館内に張り巡らされた施設を使っての、地震への備えや対応の説明を受けました。

 

■ 耐震化済みの家屋と、そうでない家屋の倒れ方の違いを映像で確認。

■ 屋内での耐震補強をした家具と、そうでない家具の倒れ方や、中の食器などの飛び出し方の物凄さを映像で確認。

■ 窓ガラスの飛び散り防止のためのカーテンの必要性。

■ 救援物資が届くまでの備蓄品の用意、最低一週間分の水と食品が必要。

■ トイレ、凝固剤の用意。

■ 地域の自主防災会に参加しよう。いざとなったら隣組み、震災時に9割のケガ人が隣組みによって助けられたという実績がある。消火器の使い方も臨時訓練しました。

■ 初期行動は、先ずは自分を守ることだ。

■ ライフラインが止まり不便な生活となる。カセットコンロ・非常用トイレ・懐中電灯・携帯ラジオが役に立つ。

■ 避難所生活は、誰かが面倒を見てくれるはダメ。

 

次いでシアター室へ移動し、大型画面で災害現場の凄まじさを目のあたりにしました。

 

シアターを出て、再び壁面掲示を見ながら、世界の地震発生数の10%が日本で起こっていることや、日本は4つのプレートで囲まれていること等、「地震の仕組みと震源」を勉強しました。

 

見学の最後は体験コーナーでした。

 

 ■ 震度6弱震度7強の地震体験、震度7強の揺れは想像以上でした。

 ■ 長周期地震動によるビルの揺れは、ビルの最上階に住む怖さを感じました。

 

施設見学を終え今度は30分の座学で、講師は地域防災アドバイザーの本田さんでした。

 

たくさんの講座が用意されている中で、今日のお話は「最近の降雨の特長・要因・対応の仕方」でした。

 

■ 最近の雨の降り方が昔と違う。年間降雨量は余り変化はないが、線状降水帯の発生で、短い時間で局地的に降るのが特徴である。

■ 災害を大きくしているのは「無理な宅地開発」である。

■ 先ずは自分の身を守ることだが、常日頃から「危険性を知る」ことが肝心だ。

 

本田さんは最後に、「最近過去の顕著な災害を更に上回る災害発生の危険が高まっています。普段からハザードマップを見たり、警戒レベルを認識したり備えが必要で、早目の避難をと強調しました。

 

そして、静岡県が提唱している「私の避難計画」の立案を奨めて、今日の講演を締めました。

 

本田さん、鶴田さん、今日はお疲れ様でした。ありがとうございました。