NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
4日前の10月19日(木)、掛川市が家庭などから排出されている一般廃棄物の全量を、2025年度から2030年度の5年間、外部委託すると発表し非常に驚きました。
最近ごみ処理施設の老朽化によりメンテナンスを繰返しているが、その補修費が重なりこのままメンテを繰返すよりも外部委託した方が経費が安く済むというのがその理由だ。
外部委託する5年の間に、ごみ処理施設を新設するという。
掛川市と言えば、環境省が毎年取り纏めている「全国一般廃棄物の排出及び処理等の調査」結果で発表される一日一人当たりランキングで、人口10万人以上30万人未満の部で毎年全国第一位を獲得しているごみの最先端都市である。
一日一人当たりのごみの排出量全国平均が890gであるのに対して、掛川市は622.6gと平均よりも30%も低い模範自治体です。
ちなみに島田市の一般廃棄物は、一日一人当たり排出量は令和3年度実績844gで掛川市の1.35倍であり、掛川市は近隣自治体の目標です。
「ごみの少なさ」と「ごみ処理の外部委託」は直接関係はありませんが、ごみ減量の模範都市「掛川市」が外部委託とは、どうしたことだろう。
現状のごみ処理施設の寿命や経費分析が、時間軸で的確に出来なかったんだろうか。
最近のごみ処理施設は、CO₂の排出と新設コストのバランスをとった近代工場だというが、もう少し早く着手していれば良い結果が得られたかも知れない。
掛川市はなぜごみの量が少ないか、と言えば市民がごみをつくらないことと、どうしても出てしまったごみをどう減らすか、「答えは分別だ」として、自治会の衛生委員が隣組のごみの排出場で細かく指導していると聞きました。
掛川市には、自前の近代工場の建設と、これからもごみの減量の模範都市でいてもらいたいものです。