NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨今、明るいニュースが殆どなく、世の中には閉塞感が漂っています。
世界に目を転じれば、大きな戦争が2つも勃発し、毎日目をそらしたくなるような悲惨な光景がテレビで報じられています。
2つの戦争共に、宗教やイデオロギーや領土問題に、過去からづっと続く人間の感情が絡まりどうにも収まりがつかない。
両者ともに疲れ果てて停戦か休戦し、それを延長していくしか方法がない。
今、世界の多くの国で自国優先主義が台頭し、国と国の衝突が多い中、世界の警察と言われたアメリカが急速に力を落し一触即発の案件が多い。
その上に、常任理事国の拒否権で国連が機能せず、世界は混迷の時代に入っています。
一方AI(人工知能)を始めとする技術革新を背景として、経済発展の可能性は充分だが、政治が邪魔をして円滑な競争を阻み経済発展を阻害している。
もう一つは、何よりも優先しなければならない「地球温暖化防止問題」がある。
来る11月30日に、中東のアラブ首長国連邦(UAE)で開幕するCOP28「国連気候変動枠組み条約締約国会議」では、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度以内に抑えるという「パリ協定」の各国の取り組み状況の確認と加えて、実現のための具体策を決定しなければならない。
世界の各地で気候変動の影響と思われる大災害が起こり、一刻の猶予も許されない状況の中で、愚かな戦争をしたりしている暇はない。
国内に目を向けると今、国会論戦たけなわですが、最重要課題は日本経済の停滞問題です。
とうとうGDP(国民総生産)は、ドイツに追い抜かれて第4位に後退したようだ。
失われた20年とか言ってきたが、このまま行けば「失われた30年」になりかねない。
イノベーション(技術革新)と起業、規制緩和、所得と物価上昇の好循環等々、この10年何が進んだのだろうか。
今国会でも給付と減税など目先の対策しか聞こえて来ないが、中長期の国が向かう方向や目標はどうなっているのだろう。
明るいニュースがない中で、国民に目指す方向と目標を示し、希望を与えてもらいたいものだ。