「クローズアップ現代」森林破壊を見て!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

11月27日(月)・11月28日(火)2夜連続 NHKテレビ地上1チャンネルクローズアップ現代2日目の内容と感想を述べます。

 

2日目(11月28日 火)は、アフリカ大陸のケニア(首都:ナイロビ)の森林破壊から始まりました。

 

人口増から森林の燃料化(木炭・マキへの転用)、一旦燃え出すと炭素爆弾化し、森林の再生が追いつかず劣化が進んでいる。

 

昨年はギリシャでも、大気の乾燥が原因と思われる大規模森林火災が発生し17日間燃え続け、手が付けられない程の大惨事になったとのこと。

 

インドネシアの特産は「パーム」で、世界各国に輸出されているが需要が追いつかず、森林の農地転用(野焼き)でパーム農園化が進んでいる。

 

インドネシアは元々土地はフカフカの泥炭質で、一旦火を付けると炭素爆弾化し大量の二酸化炭素の放出に繋がり易い。

 

番組は、森林の保全と経済活動のバランスをどうとるか、森林破壊をせずにどう経済活動を維持するか、先進国や企業の責任を問い、今芽生えている森林破壊にストップをかけるいくつかの事例を紹介しました。

 

具体的には、森林破壊に繋がっている商品は買わない、使わないという行動であり、生産者や流通業者や消費者が担って行くことになる。

 

また、原生林には手を付けずに、人工林の伐採~再生で需要を賄って行く方策も森林破壊を無くす具体的な方策である。

 

2日間2回シリーズで気候変動に伴う「森林破壊」や「気候難民」の実態と負の連鎖を止める動きを報告し、警鐘を鳴らす番組でしたが良い番組でした。

 

私たちは、当たり前のように野菜や魚を食べていますが、毎日のように気候異変のニュースに接しています。

 

植物や魚がドンドン北上しています。南の深海魚が日本の浅瀬でとれ始めた、北海道の鮭の漁獲量が大きく落ち始めた等々、例を上げれば切りがないくらい出てきました。

 

どこかの国の独特の異変だと思っていたことが、現実に身の回りに現れてきました。

 

それでも私たちは、平然と燃やさなくても良いごみを燃やし続けています。どうしたものでしょうか。