「知って見て静岡市のごみについて」Part3

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

家庭ごみの減量は、市民の環境意識の向上に期待が掛かるわけですが,、簡単には行きません。

 

静岡市島田市も、家庭ごみの量が高止まりし困っています。

 

なぜごみになるのか、ごみになる要因はごみの種類毎に全く違いますので具体的に減量策を実行するしかないのです。

 

なぜごみとなるのか、多くの場合、くらしの中で長年に渡って染みついた悪い慣習(クセ)や、誤った行動ごみにしているのです。

 

ですから悪いクセを良いクセに置き直すことや、勘違いや誤った知識を正しい知識に置き直すことでごみは相当量減ります。

 

この悪い慣習や、誤った知識を直すには、ラジオ体操が普及したように「国民(市民)運動」にして、くらしの中に定着させることです。

 

これを、行政と市民環境活動団体が、市民の先頭に立って率先して、普通のことになるまで継続してやることです。

 

■ 先ずは、生ごみの減量策」から論じてみましょう。

 

生ごみの処理を2つのグループに分けます。

 ■ 自家堆肥化する人  ■ 市のごみ収集車に依存する人

 

 ◆ 自家堆肥化する人は、それぞれの堆肥化方式で頑張って貰いたい。生ごみ処理を市に依存しない家庭ですから優等生です。何もいうことはない。

 ◆ 市のごみ収集車に依存する人は、これまでの行動を一変させる。

 (1)シンクの中に「三角コーナー」は絶対に置かない。

 (2)調理は調理台の上で行い、調理くず(皮・芯・根っこ等)はシンクの中に絶対に落さない。わざわざ水を付けない。

 (3)食材は最後まで使い切る。ごみにしない。

 (4)余分に作らない。

 (5)野菜・果物の調理くずや茶柄は「網袋」に入れて1~2日間物干し竿に吊るして干す。臭いも虫も湧かず水分が50%位抜ける。

 (6)食べ残さない。(食品ロスゼロ)

 (7)食べ残し(残飯・惣菜・魚・肉等)は、他の生ごみと混ぜないで、汁をしっかり切って、使い古しのラップに包んで燃えるごみの袋へ。

 

以上の行動を毎日続けるだけで、生ごみの量(重量)は半分位になります。

 

何しろ、生ごみの80%は水分(表面水分・中身の水分)ですから、水分さえ抜けば、干し野菜のようにカラカラになり、市の焼却センターでも良く燃えます。

 

ところが、水分でべちゃべちゃの生ごみは、水分が飛ぶまで(水蒸気になるまで)燃えず、燃料(コークス・石油・ガス等)を非常に食い、CO₂排出の原因になります。

 

要は生ごみから水分を飛ばせば、ごみの量(重量)は格段に減り、全国NO.1の掛川市や、NO.5の藤枝市追いつきます。

 

掛川市の市民は「水分飛ばし」を実行、藤枝市は、生ごみは燃えるごみ袋に入れないで別な「生ごみ回収袋」で回収し、市が工場で堆肥化しています。

 

生ごみの減量策は、➀ 堆肥化 ➁ 水切り(軒先で干す)の2つに尽きるのです。

生ごみ堆肥化(自家処理・市が工場で)する場合は、適当な水分は必要なので水分を切る必要はありません。

 

市民が理解して、やるか、やらないかにかかっているのです。

 

明日は、家庭ごみ「紙類」の減量策について論じます。