「知って見て静岡市のごみについて」Part5

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

家庭ごみの減量は、くらしの中に定着してしまった悪い習慣(クセ)や、誤った知識を、良いクセや正しい知識に置き直すだけで、かなりの減量になることを書いています。

 

生ごみは、(1)自家堆肥化 (2)野菜・果物の調理くずは網袋に入れて物干し竿に吊るして水分を抜く(臭いもないし虫も湧かない)、この2つを実行すれば半分(重量)に減ります。

 

さて昨日から、「紙類のごみの減量」について書いています。

 

なぜここまで具体的に減量策を提案できるかと言うと、筆者は平成25年(2013年)に島田市「ゆめ・みらい百人会議」にエントリーして、環境グループに所属し「ごみの減量問題」に取組み、提言書づくりと成果発表会に邁進しました。

 

結局、当局に受け入れられず提言はお蔵入りになりましたが、提言は先進都市の視察や学習・実証実験に基づいており、今書いている具体的提案は、その時の調査・実験の結果であり説得力はあると確信しています。

 

さて、「紙類ごみの減量の第二弾」の提案です。

 

日本の大部分の家庭には、部屋毎に「ごみ箱」が存在します。

 

部屋のごみ箱に入ったごみは99%「燃えるごみ袋⇒市のごみ収集車」行きで資源になることはありません。

 

ごみ箱に何が入っているか、「使った鼻紙」・「くしゃくしゃと丸めた紙」・「小さく破った紙」・「紙袋」・「プラ・ビニール」等でごみと資源がごちゃまぜです。

 

■ そこで先ずは、紙を「クシャクシャと丸めてごみ箱にポイ」する悪しきクセを無くし、紙は「平たく伸ばす!」

■ 紙を裁断したり小さく破いたりした紙は、「雑紙専用排出箱」に大きめの角封筒を入れて置いて、その中に入れるクセをつける。ごみ箱には絶対に捨てない。

■ その上で、出来れば部屋別のごみ箱を撤去し、家の中の一番都合の良い場所に「雑紙専用排出箱」「汚れた紙等明らかなごみ専用箱」の2つを置き、家族全員が2つの箱を使い分ける。

■ もしくは部屋には「汚れた紙等明らかなごみ専用箱」を置き、家庭の一番便利な場所に「雑紙専用排出箱」を置き、家族全員分別に協力する。

■「汚れた紙等明らかなごみ箱」の紙は燃えるごみ袋へ、「雑紙専用排出箱」の紙は、新聞・雑誌・広告等と一緒に、市の指定する日時・場所に排出してリサイクル(資源化)される。

この様に悪いクセを良いクセに、誤った知識は正しい知識に置き直すだけでごみは減ります。

 

しかし染みついたクセは簡単には直りません。行政・市民環境活動団体が市民の先頭に立って、市民を巻き込んで「国民(市民)運動」をやるしかありません。それくらいしっかり染みついたクセはしぶとい。

 

紙類のごみの減量策はまだいっぱいあります。今日はここまで。

 

明日も引き続いて「紙類のごみの減量策」を論じます。