NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
出前講座「静岡市のごみの現状と課題」を聴いて、家庭ごみの減量策について論じています。
今日は、「おむつの再生」について考えて行きましょう。
おむつの需要は「幼児用おむつ」も「高齢者用おむつ」も伸びており、今や家庭から出る可燃ごみの5%程度の量になり、2030年頃には7%程度になると予測されています。
おむつは、生ごみと同じ様に水分をたくさん含んでおり、自治体に於いては燃料食いのやっかいものです。
現在のおむつは、洩れないことが売り物の商品であり、上質なパルプ・フィルム・耐水性樹脂で構成され丈夫に出来ています。
そこで、おむつメーカ(ユニ・チャーム、P&G等)や化学処理会社が、洗浄・繊維の分離・殺菌・新品に再生する最新技術を開発し事業化に乗り出しました。
現在エントリーしているのは約30の自治体、環境省は2030年までに100自治体に拡大をすると発表しています。
焼却センターや処理施設の誘致は、総論賛成・各論反対、地元住民の反対が出易いが、近代工場であり、処理水等排水の検査体制を万全にして誘致に手を挙げる必要を感じます。
おむつの回収は自治体の役目である。
各事業者は自治体と組んで回収し、近代工場を設置して既にいくつかの地域で事業が始まっています。
住民の意見を良く聞いて理解を得て、判断をするのは自治体のトップであり英断を期待したい。