NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
家庭から排出される「可燃ごみの減量策」について考察しています。
先の「生活情報交換会 12月例会」は、出前講座「知って見て静岡市のごみについて」でしたが、質疑応答の時間に「高齢になって古着を整理し捨てるのはもったいないので、回収してくれるところはないか?」の質問が出ました。
多くの自治体で「古布の回収」を実施していますが、静岡市は民間業者に任せ、可燃ごみとしても黙認しているようだ。
島田市では、公共施設を8カ所指定して「古着・古布類」の分別回収をしています。
島田市では嘗て市民環境団体が古着・古布の回収で先行している「富士市」を見学しました。
当時の富士市は、焼却センターの建替え時期で、センターの焼却能力を抑えるべく、ごみの減量目標を織り込んで設定し、背水の陣を構えて取り組んでいました。
減量の方法は、生ごみの自家処理(各家庭での堆肥化の推奨)・古布の分別回収など、新しい減量策を計るもので、達成できなければ焼却センターからごみが溢れ出るきわどい計画であったと記憶しています。
従って失敗は許されない!、しかしやって見ると、古着・古布の回収量は少なく、その原因究明と対策を懸命に行い、計画を大きく越える回収量になったいう。
対策の第一は、回収場所を8ヶ所から24ヶ所へ拡大、第二は、集める種類も古着・古布からバンドなど身に付けるものに拡大したという。
大概の市民は、古着・古布の排出を目的に外出する人は少なく、買物のついでに排出をしたいのだ。排出場所を8ヶ所から一気に24ヶ所に増やしたら、排出量が大きく増えたということはうなずける。
ちなみに島田市は、排出場所を8ヶ所の公共施設に限定して開始し、それなりの成果を上げていますが、更に成果を上げるには、排出場所と対象品目の拡大が課題である。
何でもそうですが、「失敗しない、何としてもやり遂げ成果を上げる」気構えが大事で、富士市の例は見本となる。今でも頑張っていることだろう。
さて明日は、家庭から出るごみの減量策の最終版(Part12)とします。