市民団体が取組む農業活動について意見交換

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

去る12月18日(月)、かねてより相談を持ち掛けていた農業行政を所轄している、島田市NS課を訪問し意見交換しました。

 

相談事は次の3つでした。

 

 ■ 御仮屋市民農園(約2,000㎡)の後継団体の探索

  ◆ 当農園は、しまだ環境ひろばが島田市から耕作放棄地の整備の要請を受けて市民農園化し、賃貸して維持管理の役目を担ってから今年で11年目、2年後の令和7年8月に契約期限を迎えるので正式に返還を申し入れました。

  ◆ 現在、市民の入園者も二十数名おり、また後継団体の準備もあるので、まだ契約期間は2年弱あるが早めに申し入れた。

 ■ 耕作放棄地の増大問題提起
  ◆ しまだ環境ひろばは、耕作放棄地をもう3ヶ所開拓して、それぞれ菜園・梅林・果樹園に再生し維持管理中。

  ◆ しかし会員の高齢化で早晩、地主に返還となるが、元の荒廃農地に戻ってしまう公算大。島田市にはこうした隠れた耕作放棄地が沢山あるが抜本的対策が必要ではないか。

 ■ 手づくり味噌の普及と後継問題

  ◆ しまだ環境ひろばでは、有機農家の「園田農園さん」とコラボして、耕作放棄地を活用して無農薬の「大豆栽培」を行い、それを使って「手づくり味噌の体験会」をもう14年間も続けて市民への普及活動(一部、NS課さんとも共催中)をやっています。

  ◆ 手づくり味噌は、これから島田市が力を入れようとしている、有機(オーガニック)農家の育成やその販売市場づくりにうってつけの食材であり、市を挙げて取り組む必要性がないか。

 

当日は所轄の課長さん他ご担当の職員が出席され、約1時間半にわたり、非常に熱心に対応下さり、お蔭で有意義な意見交換になりました。

 

3つ共重要な問題あり、御仮屋市民農園は真剣に後継団体を探す。また耕作放棄地増大問題、手づくり味噌の普及についても継続検討課題として取り組んで行くとの総括がありました。

 

最後に、しまだ環境ひろばから、市民団体と行政の関係は、「相談があれば乗る」という姿勢よりも一緒にやるという「連携・協働」の方が正しくないか。を申し入れて当日は散会しました。久方ぶり、充実した時間となりました。

 

こうした有意義な意見交換会は、これからも忌憚なく続けたいものです。