ポストコロナの「高齢者の居場所」づくり

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(2月12日 月)の日経新聞朝刊14頁 経済教室欄の私見・卓見に「ポストコロナの ”居場所” 再考を」の記事が投稿されました。

 

記事は、コロナ禍は生活の様々な領域に変化をもたらした。コロナ前は平日は主に家と職場の2つの場所を往復し、余暇の時間で趣味や憩いの第3の場所を持つことで、多くの人は「家の自分」「職場の自分」「もう一人の自分」を形成していた。

 

記事は居場所の意味を「人が世間や社会の中で落ち着くべき場所、安心していられる場所」としています。

 

コロナ禍で日本人は、新しい生活様式として物理的移動や人流を抑制し、オンラインを駆使しながら危機を乗り越えて来たが、第2の居場所とされる「職場」が自分の居場所だとは思われていないようだと言っている。

 

出社を促す経営側とリモートワークを続けたい従業員の間に温度差が出て来ているという。

 

集りたくなる職場づくりのポイントは何か。「ひとり」「みんな」ではなく「私とあなた」という関係になれる空間の重要性だという。

 

以上は第2の居場所「職場」を持つ人への提言であるが、翻って職場をリタイヤ―した高齢者の居場所づくりについて考えて見ると、第一は「家庭の自分」であるが、職場に代わる「第2の自分」や「もう一人の自分」の居場所がない人が多いのではないか。

 

「第2の自分」や「もう一人の自分」の居場所は、向こうからやって来ることはなく、自ら求めて始めてできるものであると思う。

 

「毎日行くところがない、やることがない」ことは辛いことであり、人は人生に張りがなければ心身共に衰える。

 

何でも良いので、自分から求めて第2・第3の居場所をつくるべきだ。

 

筆者の第1の居場所は「家庭」、第2の居場所は「自家菜園」、第3の居場所はいくつかの「市民活動団体やOB会・同窓会・同好会」で、やることがない時の居場所はもっぱら自家菜園です。

 

行けば自家菜園には野良仕事はいっぱいあり、最高の居場所であり、元気でいる限り当分手放すことはない。