能登・地震現場へのボランティア出動に思う

  1. NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

能登半島地震の発生から昨日(3月1日 金)で丸2ヵ月、倒壊した家屋の取り壊しや撤去が漸く始まりました。

 

発生から今日まで、道路やライフライン(水道・ガス・電気)の復旧が最優先で、とても復興までは手がつかない中、家屋の撤去が始まったことは喜ばしい限りだ。

 

全国各地からボランティアも集まり出し、受け入れ態勢(受付・宿舎・食事等)も徐々に整備されつつあります。

 

そもそもボランティアとは、個人で自発的に無報酬で福祉や災害などの活動に参加する人」を言い、原義は「志願者」という意味です。

 

災害ボランティアは、自らの意思で、報酬を求めずに現地に赴き、復旧・復興に参加する人で、装備(服装・道具等)・食料・寝床も、自ら準備し覚悟を持って参加することが必要です。

 

しかし現実問題、仕事や作業には段取り順序というものがあって、突然訪れても何から手を付けたら良いか分からない。

 

そこでどんな災害現場でも受け入れ体制があって、その準備が整はないとボランティアの受入れは難しい。

 

今回の能登半島地震も、受け入れ体制の整備に時間はかかったが、自治体や現地の市民活動団体(NPO)の努力で受け入れ態勢が整い、被災した現地の住民からは感謝の言葉が寄せられ、ボランティア冥利に尽きます。

 

さて、しまだ環境ひろばの会員も一般のボランティアと同じ様に、全員自己志願・無報酬ですが、基本的に違う点は「組織とマネージメント」が存在する点です。

 

市民活動団体は一般的にNPO言われていますが、正式には「民間非営利活動」と称され、法人格を持つとNPO法人と言われ、NPO法」で義務と権利を持ちます。

 

しまだ環境ひろばも、平成23年にある事情でNPO法人格を取得しましたが、やることは一般のボランティアと同じながらも、世の中に対する責任は倍化しました。

 

所轄官庁への登録・報告義務もさることながら、最低条件として品質(出来映え)納期(期限)は守らなければなりません。

 

しかし会員全員がボランティア(自己志願=自己都合優先出動・無報酬)で、品質と納期を守るのは至難です。

 

品質と納期を守れない団体は、不要で自然消滅して行きます。

 

何とか生き延びているのは、役員と市民活動にやりがいを感じている会員(仕事別の主担当者)のお蔭なのです。

 

自己都合優先の会員だけでは、NPO(市民活動団体)と言えども存続は無理です。

 

しまだ環境ひろばも、2名の役員と活動にやりがいを感じている会員2~3名で辛うじて生きています。

 

今、能登半島地震の現場には、災害ボランティアが自己志願で出動していますが、現地自治体やNPO(組織とマネージメントを持った市民活動団体)の指揮下で、大きな成果を上げています。

 

災害ボランティアだけでは無理で、現地のことに明るい市民活動団体と組んでいることを忘れてはいけない。

 

しまだ環境ひろばも、ボランティアの一般市民と協働して、里山づくり・果樹栽培・手づくり味噌の普及活動・ごみの減量等に精力的に取り組んでおり、これからも頑張って行きたいものだ。