理念も大事だが、目の前の案件への挑戦も大事だ。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今、巷では安倍首相を引き継いだ菅首相に対して、目先の問題よりも先ずは、国のリーダとして、どんな社会を目指すのか、国民をどの方向に導いていくのかを明確に説明すべきだという意見がある。

 

一方で、抽象的な理念を語るよりも具体的な問題解決を積み重ねて行く実務能力こそ重視されるべきで、今回の菅首相の取組み姿勢は評価できるという意見がある。

 

言っていることは両方共正しいと思う。

 

目の前に、これまでうやむやに終わっている案件がいっぱいある中で、これに果敢に挑戦意欲を示した菅首相への期待は高い。

 

しっかりとやり遂げてその上で、国家感も理念も明確に示してほしい。

 

話は国家レベルから市民レベルに転じますが、市民団体や自治会でも、目先で大事な問題がいっぱい置き去られていますが問題解決に立ち上がる人は少ない。

 

問題提起だけする人はいっぱいいる。困った困ったという人ばかりである。

 

例えば今、市民活動に参加する人が少なく、各団体共会員数の減少で悩んでいます。

 

なぜ参加者がいないのだろうか、どこにいるのだろう、どうすれば参加してくれるか。

 

仕事を持っている人に期待するのは無理として、それでは会社をリターヤーした人はどうか。

 

 問題点の抽出と、課題の設定まではできても、いざターゲットへのアタックをやろうとしない。

 

アタックをするためには、会社をリターヤーした人の実態調査(意識・どこで何をやって過ごしているのか)と、アタックするための道具(活動PRチラシなど)づくりが必要で、それができて始めてアタックができるのだ。

 

こうした問題提起は、しまだ環境ひろばでも枚挙に暇がないほど顕在化しています。どうしたら良いか。

 

 ■ 市民農園の参加者が少ない。

 ■ 燃えるごみの量が減らない。

    ◆ 燃えるごみ袋に、紙の混入が非常に多い。

    ◆ 燃えるごみ袋に、水でビチャビチャの生ごみを平気で入れている。

    ◆ 生ごみを自家処理する家庭が少ない。

 ■ 島田市には小水力発電に適した用水路がいっぱいある。どうしたら良いか。

 

一人で立ち上がるには荷が重い。

 

小さな問題で良いから、市民・事業者・行政が連携・協働して一歩一歩前進し、問題解決を着実に図って行くべきではないか。

 

一年に2~3件で良いから、市民が提起した案件を、「真の協働=企画から実行まで連携して進める」着実に実行したものだ。

 

10年もすれば、市民が提案した案件で、実行に移したものが20件余になる!

 

市民活動も一生懸命にやって来たが、今一満足感が得られないのは、何かをやり遂げた満足感・やりがい・達成感がないからだと思う。

 

市民にも達成感を味わさせてもらいたい。