NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
このところ、静岡市に頻繁に出掛けています。
その殆どが、JR島田駅から電車に乗り静岡駅で下車し、目的の会場まで徒歩で行っているのですが、時間に関係なくいつも歩行者でいっぱいです。
静岡市の人口の割りに人が多いのです。周辺の市町(焼津・藤枝・島田市)から人が集まっているのでしょう。
JR静岡駅の駅中及び駅周辺、呉服町・両替町・七間町の商店街、セノバを中心にした
商店街、3つの塊がうまく繋がり一大商圏を形成しています。
筆者は定年間際の3年程を、デパートやスーパーの必需品の冷凍冷蔵ショーケースの生産販売に携わり、生鮮取扱い業者の新規出店に関わったことがありますが、静岡駅周辺は非常に魅力ある商圏であることを知りました。
肉屋さんも、魚屋さんも、出店したくてしょうがなく、常に空きを待っている状態だと聞いています。
とにかく人が多い。また静岡人は大人しく、素直で値切ることはまずしない人柄の良さです。
静岡県の中で一番人口の多いのは浜松市であるが、流通(販売)業者から見る評価は静岡市が圧倒的に高い。
それは、静岡市が典型的な個人消費を中心とした商業都市であり、狭い地域に密集した商店街を作り上げたことにあると考えます。
狭い商店街の中に大型店(百貨店・食品スーパー・家電店など)を地方に追いやるのではなくうまく残したことも成功の秘訣であった。
こうした土地柄・人柄は、今川義元~徳川家康時代に脈々と作られ今日に至っていますが、駿府城・町人街・街道・用水路等々、昔のなごりや自然もうまく融合し活気ある街を形成しています。
それと比べると島田市は、JR島田駅周辺、メイン商店街等々どこも閑散とし、歩行者は殆んど見かけません。昼間の人口は完全に静岡市に取り込まれています。
唯一、郊外に追いやった大型店(食品スーパー・ホームセンター・家電店等)に少し人が集まっています。
市民活動で街中の公共施設の会場に出掛けても駐車場もありません。完全にまちづくりを間違えたわけですが、どうにもなりません。
このまま行ったら人口も税収も減り続け、行政サービスは削る一方になることが予想されますが、今、抜本的な対策を打つ時が迫っています。